聴解力UPに役立った教材、書籍など (2006/5/5〜)

現在も継続している英語習得の過程おいて自分なりに役立ったと思われる教材、書籍などを紹介します。 



その他使用した書籍:


「武士道と英語道」  (出版社:スクリーンプレイ)  松本道弘 著


英語界の鬼才とも呼ぶべき松本道弘氏がドキュメンタリー「サムライの秘密」をもとに、英語の習得方法を指南する。 

書籍の内容は氏の説く英語道を中心に、これまで氏があゆんできた英語道を究める過程でのエピソードについても多く触れられている。 

本書は2003年12月に世界各国で絶大な支持を得るナショナルジオグラフィックチャンネルで放送された『Samurai:Behind The Bladeサムライの秘密』という番組のDVD付き(全文スクリプトあり)となっている。 剣聖宮本武蔵を始め、赤穂浪士、坂本龍馬の生き方からサムライ魂の真像に迫るドキュメンタリー番組。

このDVDの中で、松本氏自身の英語による宮本武蔵についての解説も聞くことができる。 この番組は武士道という英語で外国人に説明するのが難しい概念を多くの映像を通してわかりやすく解説している。

松本氏には7〜8年くらい前に、大阪で行われたディベートに関する小規模のセミナーがあったときにお会いしたときがある。 とても気さくな方で、これまで多くの著書を読んできた旨を伝えると、京都在住の松本氏の知人を尋ねていくように連絡先の電話番号を教えてくれた思い出がある。 その当時、意気盛んだった自分は氏に対して英語で話そうとしたが、その場の空気を読んで、結局思いとどまった。 一旦(英語の)剣をぬくとサムライになるといっていた氏のことだから、自分はスパッと斬られていたかもしれない。

この書籍は巷にあふれている英語関連の書籍とは一線をかくしており、英語を柔道、武士道と同様に「英語道」ととらえて修行研鑽していく氏の心の叫びが伝わってくる。 術ではなく道を求める人向け

「I’m PROUD to be JAPANESE」と豪語することから、英語道の一歩が始まる。 

目次:
プロローグ (サムライ英語のシンボルはS。 サムライのsoulを揺さぶるのはspirit ほか)

第1章 守の巻 (サムライの真価はくそ度胸と技。 小説「姿三四郎」で泣いて、燃えた人たち ほか)

第2章 破の巻 (NHKテレビから降りた、それからの武蔵。 武道家に引退はない ほか)

第3章 離の巻 (武士道も英語道も恥の文化。 英語道とは英語での異種格闘技 ほか)

エピローグ  サムライの秘密シナリオ


松本 道弘
1940年大阪府豊中市生まれ。 関西学院大学商学部卒。 一度も外国に行くことなく独学で英語を習得。 日商岩井、アメリカ大使館同時通訳、日興証券、NHKテレビ上級英語講座講師、名古屋外国語大学教授を経て、国際ディベート学会会長、関西サッカー・ディベート協会会長。 
1992年にはCNNの人気番組「ラリー・キング ライブ」のラリー・キング氏に対し衛星中継による日本人初のインタビュアーを務めるなど、異文化間コミュニケーターとして精力的に活動中。



























なぜ自分は英文が聞き取れないのか? 英文の聴解力UPを目指して使用した教材、書籍たち。


「完全版 英語リスニング科学的上達法―音韻篇」 ATR人間情報通信研究所(編集) 

「発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル」 (出版社:ペレ出版) 植田一三 著

 「バック・トゥ・ザ・フューチャー―名作映画完全セリフ集」    スクリーンプレイ・シリーズ各種 (スクリーンプレイ出版)

「発信型英語スーパー口語表現」 (出版社: ベレ出版) 植田一三 著

「速読の英語」 (プレジデント社)  松本道弘 著 

「速聴の英語」 (プレジデント社) 松本道弘 著


「SIMスーパーエルマー CBSコース」 (ソースネクスト)

「はじめてのウィスパリング同時通訳」 (出版社:南雲堂) 柴田バネッサ 著

「茅ヶ崎方式月刊英語教本」 (出版社:茅ヶ崎出版) 

『映画で学ぶ ヒアリング変化音―映画「ワーキング・ガール」で学ぶ変化音イメージ定着法−』 (スクリーンプレイ出版) 生幡泰 著

「英語リスニング・クリニック」 (出版社:KENKYUSHA) 篠田顕子、石黒弓美子、水野的、新崎隆子 共著


英文が聞き取れない原因は各人によって差があるかと思う。 日本人に特に多いのが、日本語にはなくて英語にはある母音、子音の聞き分けが十分にできないという問題である。 代表的なものを例に挙げれば、母音( 、その他2重母音)、子音(RとL、BとV、SとTHの音の聞き分け等)である。 これらの音を正確に聞き分けられないと誤って内容を理解してしまうことが起こる。 例えば、英文の中で、「ライト」という音を聞いた場合、自分なりにRIGHT、あるいはLIGHTと推測している場合である。

その他、自分が聞き取りができない理由を分析すると次のような要因が挙げられた。


A,母音、子音の聞き分けができていない

B,背景知識の欠如

C,口語独特の言い回しに慣れていない

D,イディオム、成句を知らない

E,速読力不足

F,受験勉強の弊害で日本語の語順に直さないと理解できない(返り読みの癖)

G,英語の音の法則に慣れていない

これらの問題点に対する対策として下記のような勉強法をとった。


A,子音、母音の聞き分け:
(対策)
その昔、といっても10年くらい前のはなしであるが、大学生だった頃、この子音と母音の聞き分け訓練をしようとして、良い教材を探しても見つからず、友人のアメリカ人に頼みこんで、訓練を受けていない一般的な日本人には聞き分けが難しいと思われるLIGHTとRIGHT、SINKとTHINK、VASEとBASEなどの単語をテープレコーダーに録音してもらって聞き分けの訓練をしたなつかしい思い出がある。

その頃と違って今はこの手の訓練をする教材は豊富に揃っている。 自分が使ってみて子音、母音の聞き分け訓練に最も適していると思う教材は、講談社から売り出されている「完全版 英語リスニング科学的上達法―音韻篇」というCD-ROMと教本がセットになった教材である。

簡単にいうと、例えばCD-ROMから聞こえてくるLIGHTという単語を聴いてLIGHTかRIGHTかを判断、回答するといったプロセスを繰り返し、聞き分けができるまで何度も繰り返し学習するものである。

その他、英文スクリプト付きの教材を購入し、まず、英文を聴き、自分でスクリプトをおこし、スクリプトと比べて自分が聞き取れていない音をチェックするといった地道な作業も効果があった。


B,背景知識の欠如:
(対策)
話される英文の背景知識があるのとないのでは理解力に雲泥の差が出てくる。 自分自身でも経験があるが、専門分野の通訳をした際、その分野の知識がないために内容が理解できず直訳的な通訳をしてしまった苦い経験がある。 例えば、通訳技能検定試験では経済、政治に関するスピーチが出題されることがほとんどである。 日本語でも英語でも、スピーチを聴く際、背景知識があれば理解度は大きく増す。 この背景知識は一朝一夕で身に付くものではない。 普段から英字新聞、二ヶ国語放送ニュース、百科事典、現代用語の基礎知識等を通して、知的枠組みの拡大を図っておく必要がある。

ボキャビル対策としてはタイム、ニューズウィーク、英字新聞などから収録したハイレベルなボキャブラリーが1冊に凝縮されている「発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル」を使用した。 この書籍は、TOEIC900点以上、または英検1級を目指す人におすすめできる。 前半はジャンル別に英単語がまとめられ、興味のあるジャンルから学習することができる。 後半は英字新聞や雑誌などで使われる特別な言い回しなども紹介され、時事英語の学習にも役立つようになっている。


C,口語独特の言い回しに慣れていない:
(対策)
自分がこれまで試してきて効果があった方法は、自分の好きな映画をDVDで言語設定と字幕を英語に設定して、楽しみながら観るといった方法である。 ニュースやスピーチといった比較的堅い表現ではなく日常会話において使用されるくだけた口語表現に慣れるのには最善の学習法だと思う。  

可能なら、同じ映画を数回観たあと、テープ或いはCDに映画の台詞を録音し、場面設定を思い出しながら、どのような場面でどのような言葉が使われているかを意識しながら聴くのも効果がある。 自分の場合、スクリプトが販売されている映画のせりふを録音し、シャドーイングしながら何度も聴いた思い出がある。 この勉強法はアウトプットを意識したインプットであり、同じような場面に自分が遭遇したときに使うことができる言い回しのストックを増やす目的もある。

教材としては、スクリーンプレイ出版の各スクリプト (「バック・トゥ・ザ・フューチャー―名作映画完全セリフ集」 等)と口語表現、イディオムがまとめられている一冊に植田一三氏の「発信型英語スーパー口語表現」をCDと共に購入して使用した。

植田一三(Ichy Ueda)
英語のプロ・達人養成教育学校、Aquaries School of Communication学長。異文化間コミュニケーション研究所所長。 洋画英語研究会(MES)主宰。  関西学院大学卒業(BBA)。 ノースウェスタン大学コミュニケーション学部修士課程修了(MA)。 テキサス大学スピーチコミュニケーション学部博士課程留学。 テキサス大学で異文化間コミュニケーションを1年間教える。 専門は各種英語検定指導、日英翻訳、英文ライティングなどの指導。 


D,イディオム、成句を知らない:
(対策)
この問題はとにかくイディオム、成句を出来る限り多く覚えるのが得策と言える。 読んで意味が分かるだけでなく、聴いて意味が反射的に出てくるレベルまで体に覚えさせる必要がある。 また、米国人がよく引用する聖書や大統領就任演説等に慣れ親しんでおくことも読解、聴解の助けとなる。 教材としては、植田一三氏の「発信型英語スーパー口語表現」を別売りCDと共に購入して使用した。 この本は普通のネイティブスピーカーなら知っているのに、日本人はあまり知らない基本動詞・句動詞の使い方や口語表現の学習を意図したもので、マスターすれば、英検や通訳ガイドを始めとする各種資格・検定試験の対策になる他、英会話力や洋画・タイムなどの理解力も増す。


E,速読力不足:
(対策)
当然のことながら、自分が英文を読んで理解できるスピード以上のスピードで英文が話されても理解できない。  速読力と聴解力は相関関係にある。 聴解力を伸ばそうとするなら速読、速解の訓練は必須である。

では英文を速く読んで理解するためにはどうすればよいか?
日本語を読む場合を考えてみればよいと思うが、まず第一に英語は英語の語順で読んで理解できること。 つまり、頭ごなしにどんどん読む進めることが必要である。

第二に単語力。 例えばひとつの新聞記事を読んでいて、キーワードとなる単語の意味が分からないと理解度は当然ながら相当落ちる。 また、文脈から単語の意味を予測しながら読むことになるため、読む速度も減速する。 株価の記事を読んでいてStock、Share、Capital gainsなどの単語の意味を知っているのと知らないのでは理解度に雲泥の差が出てくる。

速読、速聴については、速読の鬼と呼ばれる松本道弘氏の「速読の英語」「速聴の英語」(共にプレジデント社)からかなりの影響を受けた。


F,受験勉強の弊害で日本語の語順に直さないと理解できない(返り読みの癖):
(対策)
英語で書かれたスピーチであれ新聞であれ、日本語の語順に直さないと理解できないというレベルでは、自然なスピードで話される英語を理解するというのは無理と言わざるを得ない。

では、日本語の語順に直さずに頭ごなしに読み進めるにはどうすればよいか?

自分の学習体験を振り返ってみると、この”頭ごなし訳出法”に出会ったのは、今からさかのぼる事、数十年程前、大学入試試験対策として高校2年生の冬休みに入る前に始めた通信講座の”SIM”(Simultanenos Interpretation Method:同時通訳方式)が最初である。 

現在も、このSIM方式の教材は「スーパーエルマー 」として英語関連雑誌で見かける。 当時の通信講座はダン上野氏が録音した解説付きテープが送付されてきて、添削講座も付属されていた。 ダン上野氏が毎回テープで言っていた「受験生よ、人生はドラマだぜ!逆転だってあるドラマなんだよ!」というセリフがなつかしい。 どうやら現在は、東京SIM外語研究所を創設したダン上野氏からその息子さんがあとを引き継いだようである。 

当時、香川県の片田舎に住んでいた一人の高校生にとっては、この同時通訳の訓練法(サイトトランスレーション)を取り入れた講座は画期的であり、高2の冬休みに一気に全ての課題を仕上げた記憶がある。 学校で習う返り読みの訳出法とは違い、英文を前からどんどん訳していくこの方法により俄然読むスピードが加速した。 しかし、入試問題で問われる問題の訳出問題ではこの頭ごなしの訳では高得点は取れないので、その当時から受験英語と実際に役立つ英語力を身につける方法にはギャップがあると感じていた。 受験英語での「和訳」は学校で習った文法に忠実に従い、英文を「日本語の語順に当てはめていく」作業だったからである。

書店で入手できる書籍の中で、この頭ごなし訳の練習に役立つと思う入門書は、「はじめてのウィスパリング同時通訳」である。 始めは比較的簡単な短い英文からはじめて、徐々に、内容の難しい長文に挑戦していけばよいと思う。 同書籍には多くの頭ごなし訳の訳出法が紹介されている。  

(例)
He went to a supermarket to buy some milk.

返り読みの訳: 「彼は牛乳を買うためにスーパーマーケットに行きました。」

頭ごなし訳:   「彼はスーパーマーケットに行きました。 それは、牛乳を買うためです。」

その他、「茅ヶ崎方式月刊英語教本」をCDと共に定期購入し、自分なりに頭ごなしに読み下していく練習(サイトトランスレーション)と、この教本の別売CDを購入して、本文を聴いて、頭の中で英語の語順通り訳していく練習を行った。 理想的には、声に出して実際に通訳訓練をしていけばもっと力がつくと思うが、なかなか実行しきれなかった。


G,英語の音の法則に慣れていない:

(対策) まず英語の音の法則を学び、英文を繰り返し聞いて音の変化に慣れる。 音の法則を意識して聞く。 

対策教材としては、『映画で学ぶ ヒアリング変化音―映画「ワーキング・ガール」で学ぶ変化音イメージ定着法−』 (スクリーンプレイ出版)を使用した。

1、音の連結(リエゾン:liaison):

「子音で終わる単語+母音で始まる単語」の場合、つながって発音される。
(例)
an hour ―> 「アナワ」に聞こえる
when I ―> 「ウェナイ」に聞こえる
look at ―> 「ルッケッ」に聞こえる
come on ―> 「カミン」に聞こえる
cheer up ―> 「チェラッ」に聞こえる

2、音の脱落(Elision):

破裂音「p」「b」「t」「d」「k」「g」などで終わる単語が速く発音されると殆ど聞こえない。
(例)
jump, big, wait, good, kick 等
big dog 「ビッドッ」
hot day 「ホッディ」
I want to 「アイ ウァン トゥ」
=>会話では「アイウァナ」と聞こえる
good night 「グッナイ」

同じ音や似た音がつながった時、どちらか一方の音を発音しない、または、非常に弱く発音する
(例)
take care 「テイケア」

人称代名詞が速く発音されると音が脱落する。
(例)
his 「〜イズ」
him 「〜イム」
her 「〜ア」
them 「〜エム」
their 「〜エァ」

3、音の変化、同化(Assimilation):

「t」「d」「s」「z」の子音で終わる単語+「y」で始まる単語の場合、2つが組み合わさって別の音に変化する。
(例)
could you 「クッジュ-」
meet you 「ミーチゥー」
and you 「エンジュ-」
did you 「ディジゥー」

4、その他

-al, -el, -il, -leで終わる単語は「オー」に聞こえる
(例)
travel 「チゥラヴォー」
April 「エイプロー」
tingle 「ティンゴー」


日常会話のリスニングができるようになると次のステップはニュースやスピーチなどの高度な内容の聞き取りである。 通訳技能検定試験対策の初歩段階において放送通訳の第一人者たちである篠田顕子、石黒弓美子、水野的、新崎隆子 共著の「英語リスニング・クリニック」を使用した。 ある程度日常会話はこなせるが、さらにリスニング力に磨きをかけたい、という人にとっての英語リスニング力向上のための手引書である。 放送通訳の第一人者たちが、通訳養成のメソッドを応用して、短期間で効果のあがる画期的なリスニング法を伝授してくれる内容になっている。