作者のシンガポール便り (2002/4/27〜)

ここでは、作者が2001年の11月から赴任しているシンガポールに関する情報や日々、暮らしていて感じることなどを綴っていきたいと思います。


シンガポールの少子化対策について (2003/1/26)

厚生労働省が、2003年1月25日、少子化対策に対する国民の意識を高めるため、企業、国、地方自治体に「行動計画」策定を求め、大企業には計画策定を義務づける方針を固めた。

行動計画の策定については、政府が国、都道府県、市町村、従業員300人以上の企業には計画策定を義務づけ、その他の中小企業に対しては努力義務とする方向で最終調整している。 同法案が成立すれば、企業、自治体などは2004年度に、翌年度から2―5年間の行動計画を策定するとのことだ。

厚労省がまとめた行動計画の案は、育児休業の取得奨励、育児費用の補助、残業時間の短縮、看護休暇制度の導入などを例示している。 父親が最低5日間の出産休暇を取れるように配慮したり、勤務時間や勤務地を工夫したりする例を示し、育児休業取得率、他の施策の実施時期などの数値目標を明記するよう求めている。

果たして、この政府の対策でどこまで具体的効果が現れるかはみものだが、私が現在住んでいるシンガポールにおいても少子化は深刻な問題となっており、政府は対策として、ユニークかつ即効性がある(?)と思われる対策を打ち出している。

シンガポールにおける、出生率の低下は日本に迫る勢いで、1990年には1.92、1999年には1.48、2001年には1.416にまで低下している。 特に人口の77%を占める中国系シンガポール人の出生率は1.03と平均を引下げている状況。 シンガポール政府は332万人(2001年)の人口を「2040年までに人口550万人」を目指す方針だが、このままでは、2065年には270万人まで人口が減少すると試算されている。

少子化対策として政府は、2001年4月以降、子女控除として、2人目以降の子供が生まれた家庭に対し、子供が6歳になるまで政府が補助金(ベビー・ボーナス)を支給する制度を設けている。 2人目には毎年500S$(約3万5千円)、3人目には毎年1千S$(約7万円)が支給される。

更にユニークな税制優遇措置として、1998年から実施されている特別子女控除制度がある。 これは、学歴がオーレベル(わが国の高卒以上に相当するレベル)の既婚女性の子女については、通常の子女控除に加算した金額の所得税控除が認められている。 これは、学歴のある女性に対する出産にインセンティブを与えようとする人口政策が狙いであるようである。 (日本でこのような税制優遇を行えば学歴差別といわれそうだが、、、。)

その他、HDBという公団住宅の購入についても、世帯を持たない独身者は条件面で不利な扱いがなされる。

非婚、晩婚化・少子化の原因は、ライフスタイルや価値観の変化によるもので、結婚ブームやベビーブームを起すのは政府にとっても困難な仕事のように思われる。 シンガポールにおける少子化の最大の原因は、適齢期女性のキャリア志向に起因する「晩婚化」であると理解されており、この問題解決の切り札として1984年に誕生したのがSDUだ。

SDU、「Social Development Unit(社会開発局)」という名称から、どのような機能を想像するだろうか?

実はこのお堅い名称からは想像もつかないが、SDU(社会開発局)は、シンガポールの「国営お見合いセンター」である。

設立当時は、独身男女の最後の「駆け込み寺」的な暗いイメージだった、年間800以上の「出会いのためのイベント」を企画するなどの積極的な活動のおかげで、最近では非常にポジティブな組織になっているとSDUでは言っている。

しかし、実際のところ、シンガポール人の若者が持つSDUに対するイメージは必ずしも明るいものではなく、「知り合いが会員になったけど、友達にも内緒で入った」というのが実態のようだ。

ともあれ、多くのカップルをまとめるために、SDUでは知恵を絞っており、2001年には2時間で17人の相手と出会えるという「Speed Dates」を導入し、2002年には、未婚のカップル向けの「デート指南書」を発行し、独身者に配布し始めたりと新機軸を打ち出している。

この「デート指南書」は、デートを完璧に成功させるための“攻略本”。

社会開発局(SDU)が編さんしたこの攻略本は全8ページに渡り、「犬を飼っているならば、デートに連れていくのも効果的。 ただ、相手が犬を怖がるようなら別」など、実践的な(?)アドバイスが盛り込まれている。 「基本的な求愛の仕方を伝授し、独身者の力になることを願う」との政府担当者の言葉も添えられている。

そんな中、勉強好きのシンガポール人向けのイベントが2002年8月18日に開催されたが、その名も「図書館デート(Library Dates)」。

その中身は、

1. 男女それぞれ8名がカップルとなる。
2. カップルとなった男女は、それぞれ「哲学」、「レジャー」等の4分野から1冊ずつ好みの本を図書館内の書棚から選ぶ。
3. お互いの本の選択について批評しあう。
4. 他のカップルに自分のパートナーの選択について話し合う。

という、これだけでは「お見合い」なのか「読書研究会」なのかよくわからないが、参加者をリラックスさせるとともに、どんな本を選んだかで相手の人柄がわかるというメリットもあるということだ。 いかにもシンガポール人に受けそうなアイデアだが、「どうせ読んでもいない相手の気を引くような本を選ぶだけさ」というシニカルなコメントがこの種のイベントの難しさを語っている。

ところが、この「図書館デート」は非常に好評だったようで、この後2回の開催がなされ、多くの参加者があったとのこと。

ところで、SDUの会員になるためにはいくつかの条件があるが、第1に掲げられている条件は「大学卒の独身であること」だ。 ちなみにシンガポールにおける大学進学率は22%(2000年)。 いかにも教育熱心のシンガポールらしい条件ではあるが、ちょっとやり過ぎという気がしないでもない。

子女控除制度といい、政府あげての見合い機関設立といい、日本に比べ、少子化問題に対する直接的で分かり易い対策がユニークといえる。


 シンガポール基礎知識: (2001年度データ)

正式国名:
シンガポール共和国(The Republic of Singapore)

面積:
682.7平方km(参考:東京都区部630.1平方km)

位置:
東経103度36分〜104度25分、北緯1度09分〜1度29分

気候:
日中最高気温平均 31.3度、日中最低気温平均 24.9度、相対湿度(午後2時) 73%、年間降水量 2,783mm

人口:
総人口: 413.1万人(2000年比2.8%増)
住民人口: 331.9万人(2000年比1.7%増)
華人系: 254.6万人(76.7%)
マレ−人系: 46.0万人(13.9%)
インド人系: 26.3万人(7.9%)
その他: 4.9万人(1.5%)
非永久外国人人口: (注)81.2万人(2000年比3.4%増)
(注)永住権持たず1年以上滞在する外国人

平均寿命:
男 76.4歳、 女 80.4歳

出生率:
1.416

幼児死亡率:
1000人に対し2.2人

国語:
マレー語

公用語:
マレ−語・中国語・英語・タミ−ル語
(英語を行政語としている)

宗教:(15歳以上の人口に占める信者の割合、2000年)
仏教(42.5%)、回教(14.9%)、キリスト教(14.6%)、道教(8.5%)、ヒンズ−教(4%)、その他(0.6%)、無宗教(14.8%)

教育:
義務教育なし (6−4−2−3制)
(就学率:小学校97%、中学校99%、高等学校約48%、2000年)
* 2003年1月より6年間の義務教育を導入予定

大学進学率:
22%(2000年)
* ポリテクニック進学率 38%(2000年)

識字率:
約93% * 英語を話せる者 71%、2カ国語以上話せる者 57%



マレーの虎 ハリマオ伝説について (2002/11/4)

仕事上、マレーシアに月に2回くらいは出張しているが、そのマレーシアで戦時中、日本陸軍の特務機関員として活躍したあるひとりの日本人青年がいた。 その名は谷豊。 戦後、映画、小説、テレビ、マンガに登場し、人気を博した「マレーの虎 ハリマオ」は実存したこの谷豊(1910-1942)という日本人青年をモデルにしている。 

ハリマオ(HA・RIMAU)とはマレー語で虎を意味し、谷豊のマレー社会におけるニックネームだった。



実存したハリマオの生涯:


谷一家は明治末期から英領マレー・トレンガヌという港町に居住し、理髪店を営んでいた。 長男・豊は1910年に九州で生まれた。 幼年期をマレーで過ごしたが、父親の意志で日本の小学校に入学するため、妹とともに故郷の親戚に預けられる。 おとなしい子だったが帰国子女の問題で馴染めず、8年後再びマレーへ戻ることとなる。

1932年 満州事変のあおりで華僑のあいだに排日機運が高まり、トレガンヌで暴徒の襲撃により末娘が惨殺される事件がおこる。 徴兵検査の為に帰国していた豊は、その知らせを受けて1935年マレーへ戻るが、トレガンヌに帰ることなくジャングルに忽然と消え、家族から消息を絶つ。


タイ・マレー国境のジャングルを拠点とする盗賊団に加わり、華僑の商店や銀行を襲撃。 英国官憲に逮捕されては脱獄をくり返し襲撃を続けるうちに、部下から「ハリマオ」と呼ばれる頭領となる。 「3000人のマレー人を配下に置いた日本人義賊」の存在は当然、陸軍参謀本部の知れるところとなり、バンコクにあった参謀本部の出先機関によるハリマオ探しが始まるのは1941年秋である。 


参謀本部の意向を受けた神本利男という民間人がバンコクに潜入し、ハリマオ工作を開始する。 当時、ハリマオは部下の無銭飲食の責任を取らされてタイ南部シンゴラの監獄に放り込まれていた。 幸いにも、その人物がハリマオだと知っていたのはマレー人たちだけだったからイギリス側に引き渡されることもなかった。

神本利男は中国の武術である武当派拳法の達人で中国人の黒社会にも名が知れていたため、東南アジアでの活動は容易だった。 神本は、タイ側から鬱蒼たるジャングルを超えて、国境近くのカンポン(村)にマレー人社会の長老だったマホマッド・ヤシンを訪ねる。 ヤシンはメッカ巡礼を終えたハジだった。 ハリマオの所在を聞き出し、タイの監獄から救出する。

神本利男という男の説得で、マレー人として生きることを決めていたハリマオが日本軍に協力することになったことは事実のようである。 ハリマオ工作を指揮した藤原岩市氏の「F機関」にも出てくることである。 こうして、大平洋戦争の開戦直前、マレー語もでき土地に詳しいことから対英諜報員として「F機関」と呼ばれた陸軍の特務機関「藤原機関」に協力するようになる。

ハリマオが3000人ものマレー人を配下に置いていたというのは白髪千丈のたぐいだが、ハリマオという日本人がマレーの長老たちから非常に信頼されていたことはまんざらうそではない。

マレー南下作戦で、ハリマオと配下のマレー人たちに与えられた任務はジャングルを先回りしてイギリス軍が橋やダムに仕掛けた爆破装置を解除することだった。 F機関の任務は英印軍内インド兵を日本側に投降させることが一番大きな任務だったが、ハリマオ工作もまたジャングルに不案内な日本軍にとって重要だった。

ハリマオたちの戦果がどれほどだったかは戦史は一切明らかにしていない。 そのハリマオは日本軍のシンガポール占領の直後、1942年2月、マラリアのためジョホールバルの陸軍病院に入院。 その後、シンガポールの病院に移されたが急死する。 日本との関係はたった2カ月だった。

ハリマオの存在が初めて日本にもたらされたのは、1942年4月3日である。 遺骨が藤原岩市氏の手で福岡に帰国していた家族のもとに届けられた時からである。 その日から日本の新聞はトップ扱いでハリマオこと谷豊を国民的英雄に祭り上げ、翌年にはハリマオの映画まで上映された。

日本でのハリマオ伝説はその日に始まるため、戦時中の国民への戦意高揚を目的にしたことは否定できない。 もちろん国の宣伝工作に使われた面は否定できない。 戦前の一時期ながらマレー人になりきった日本人がいて、マレー社会のなかで信頼されて生き抜いた人物だった。

参考文献: 「マレーの虎 ハリマオ伝説」 (文春文庫) 中野不二男著

シンガポール留学について (2002/6/23)

最近の日本における厳しい雇用状況を反映してか、 日本を飛び出して、近隣のアジア諸国(シンガポール、香港、中国など)で働きたい、留学したいという方々が若い女性を中心に増えてきました。
 

そこで、今回はシンガポールでの留学に関する情報サイトを紹介致します。 なお、作者と下記で紹介するWeb Siteとは一切、利害関係はございませんので、詳細等につきましては各Web Siteに直接、お問合せくださるよう宜しくお願い申し上げます。


1、 シンガポール留学総合情報サイト

日本アジア文化センター 中国アジア留学プログラム
シンガポール語学留学(英語・中国語)支援サービス
日中留学協会 アジア語学留学
SET UP ぴあ 語学留学 アジア・オセアニア
グローバルインターンシップ仕事留学/ニュース
アジア留学あれこれ


2、 語学学校

中国語:

Inlingua Singapore
住所: 41 Sunset way, #02-01/04 Clementi Arcade, Singapore 597071
連絡先: Tel: 463-0966 Fax: 467-5483

ATT LANGUAGE CENTER
住所: 19 Tanglin Road #07-01 Tanglin Shopping Centre Singapore 247909
連絡先: Tel: 235-5222 Fax: 738-1257


TROPICS LANGUAGE SCHOOL
住所: Blk444, Clementi Ave 3, #02-125B, Singapore
連作先: Tel: (65)6873-3704 Fax: (65)6873-1792 Email: tlsch@singnet.com.sg

シンガポール国立大学 華語教学センター
住所: BLK AS6 #03-37 10 Kent Ridge Crescent Sngapore 119260
連絡先: Tel: (65)6772-3327 Fax: (65)6772-3328 E-mail: chsgen5@nus.sg


英語:

GEOS LANGUAGE CENTER

住所: #14-07 Orchard Towers 400, Orchard Rd., SINGAPORE 238875
連絡先: Tel (65)6734-7556 Fax (65)6737-5856

British Council Singapore
住所: 30 Napier Road, Singapore 258509
連絡先: Tel (65) 6473 1111 Fax (65) 6472 1010


シンガポール語学学校総合情報サイト


1STOP-LANGUAGE.COM



3、 シンガポールに関する情報サイト

シンガポールお役立ちウェブのリンク用バナー

All About Japan シンガポール
シンガポールに住む(留学編)

シンガポールで働く
シンガポールでの就職に関する掲示板

シンガポールについて (2002/4/27)

シンガポールはマレー半島の最南端、北緯1度15分、東経104度、赤道から136kmの距離に位置している国際色豊かな国です。 “ガーデンシティ”、“クリーン&グリーンシティ”、また“アジアの縮図”とも呼ばれており、その名にふさわしい美しく、魅力あふれる所です。 総面積648平方キロメートル(東京23区、あるいは淡路島とほぼ同じ面積)ほどの国ですが、このスペースの中に、332万人(2001年)あまりの人が住んでいます。

シンガポールは中国系(77%)、マレー系(14%)、インド系(8%)、その他(1.4%)の民族により構成される多民族・多言語国家であり、東南アジアでもっとも近代的で、成功を遂げた躍動感あふれる都市となっています。

貿易・投資面において、今日、シンガポールは日本にとって重要なパートナーとなっており、約2万4千人の日本人が在留していますが、これはASEAN諸国の中でも最多の在留邦人数となっています。 今後も、自由貿易圏構想に基づく「日本・シンガポール新時代経済連携協定」のもと、二国間の経済連携は益々、活発化していくと考えられます。

 
日本・シンガポール新時代経済連携協定について (2002/4/27)

2002年1月13日に、シンガポールにおいて、小泉総理とシンガポールのゴー・チョクトン首相との間で日本・シンガポール新時代経済連携協定への署名が行われました。これにより、2002年中には我が国にとって初めての経済連携協定が誕生することになります。


経済連携協定(EPA: Economic Partnership Agreement)とは、自由貿易協定(FTA)の主要な要素である関税の相互引き下げに加え、サービス、投資、競争、人の移動の円滑化、電子商取引、その他経済諸制度の調和など幅広い分野を対象とし、経済全般の連携強化を目指す協定です。

経済連携協定の目的は2点あり、(1)両国間の国境を越えた物品・人・サービス・資本・情報のより自由な移動を促進し、経済活動の連携を強化すること、つまり 「経済の国境」を引き下げること、(2)貿易・投資のみならず、金融、情報通信技術、人材養成といった分野を含む包括的な二国間の経済連携を目指すことです。 

この協定により、今後、下記のような多面的な効果が期待できます。

1、日本・シンガポール両国の経済市場の緊密化が図られる
2、一層魅力的な市場が創出される
3、両国の経済が一層活性化され、双方の経済改革に刺激を与える
4、多角的貿易体制を補完・補強する
5、両国の政治外交関係を緊密化し、両国民の相互理解を一層促進する


体的な内容として、物品の貿易において、両国間の貿易量の98%以上に相当する品目の関税を撤廃され、 輸入国において必要な電気通信機器及び電気製品に関する適合性評価手続を輸出国において実施することを可能にすることを通じ、貿易の円滑化が図られます。

また、資本・情報の移動において、投資家・投資財産の保護、投資に係る内国民待遇の原則供与、収用の際の補償の適正化、送金の自由化が実施され、両国の投資家が相互に投資を行いやすい環境が整備されます。 知的所有権に関しても、日本国特許庁における特許審査情報をシンガポール知的所有権庁に提出することでシンガポールでの特許付与手続が円滑化されます。

バイタリティーあふれる現地のひとびと (2002/4/27)

日々の仕事において、客先をまわったり、現地人社員との会話から感じることは華僑パワーのバイタリティーあふれる生き方です。 今は、日本における雇用制度や仕事に対する考え方もだいぶ、変わってきましたが、仕事に対して、シンガポール人は欧米型思考をもっています。 例えば、現在、働いている会社では、この技術と知識を学び、次の会社では更に発展したことを学びと、どんどんポジションとサラリーをステップアップさせていくのが通例のようです。 ですから、20歳代から30歳前半に何度か転職をし、30歳代半ばくらいからマネージャークラスとして、ひとつの会社に落ち着き、その会社で更なるキャリアアップを目指すようです。

ある人から聞いた話しですが、転職に関して「3の法則」があり、その人は、離職してから、3ヶ月以内に、3社から、現在の3倍の給料でのオファーがあるくらいの人物を目指して、意欲的に働いているそうです。


現在、働いている会社での個人、個人の目的意識がはっきりしていますので、日々の業務態度をみていても、いきいきと働いているように感じます。 日々、一生懸命に自分や家族のために働き、自分の業績をあげることが最重要であり、その延長線上として自分が属する会社の業績アップにもつながるといった考えがあるようです。
 

また、シンガポール人は資産運用として、若いうちから、株、コンドミニアム(高級マンション)などの不動産、投資信託などに投資をしていて、経済観念が親からの教育を通してしっかりと身についているように感じます。 親から財産を受けついでも増やし方を知らなければ、いつかはなくなりますが、お金の儲け方や増やし方を受継いでいれば、さらに財産を増やしたり、新たに財産を築くことができます。 「お金持ちは遺伝する」のではないかと感じざるを得ません。 漁師がその子どもに魚をあたえるのではなく、魚の釣り方を教えるといったところでしょうか。

言語の面ですが、公用語は英語ですが、通常、2〜3ヶ国語話すのは当たり前のようで、周りには、北京語、福建語、マレー語、広東語、英語など5〜6種類の言語を操るひとも数多くいます。 

言葉の面、金銭感覚、商売のセンスなどいろいろな面をみていると、なるほど世界中にチャイナタウンが点在しているのもうなずけます。 世界中どこにいっても生きていける術(すべ)というものが、先天的に、DNAを通して、また、後天的に親からの教育を通じて受継がれているのでしょう。 

日本にいるときに、ユダヤ人関連の本を何冊か読みましたが、ユダヤ人と華僑には類似した面があるようです。 世界中どこにいっても生きていけるバイタリティー、処世術のようなものを代々受継いでいるように感じます。 日本にこだわらず、世界市場で活躍しようと思えば、ユダヤ民族に、先祖代々受け継がれているユダヤの経典
であるタルムードや華僑パワーに関する書籍を読んでみるのもためになるでしょう。

 タルムード: ヘブライ語で、学習・研究の意味をさす。 ユダヤ教でモーゼの律法に対して、まだ成分化せず十数世紀にわたって口伝された習慣法をラビ達(ユダヤ教の教師の敬称)が集大成したもの。 本文であるミシュナ、その注釈であるゲマラの2部から成り、広くユダヤ民族の社会生活を物語る。 エルサレム(またはパレスチナ)・タルムード(4世紀末)とバビロニア・タルムード(5世紀)とがある。