一番確実な英語やり直し法テキスト (2006/5/6)

一番確実な英語やり直し法テキスト


− 英語挫折組からの脱出 −

By  モリ ヨシナリ



<作者プロフィール>

英語資格アドバイザー: キャリアアップの為の英語資格取得法指導。
通訳者: 1996年 大阪府認定通訳案内業登録。
教育とエンターテイメントを融合したEdutainment教材開発。
2001年7月からウェブサイト 「英語の真髄を掴む!」主宰。 URL: http://www5d.biglobe.ne.jp/~yoshi/index.htm
E-Mailアドレス: yoshym20@hotmail.com

経歴:
1969年兵庫県生まれ。 大学在学中に南オレゴン州立大学に学部編入し1年半ビジネスを専攻。 大学卒業後、関西系家電メーカー海外営業部に4年間勤務。 その後、半導体メーカーに転職し、同社シンガポール販売会社での1年半の出向を経て、同社上海販売会社にて3年間出向。

取得資格:
英検1級、通訳ガイド国家資格、TOEIC:960点、TOEFL:620点、国連英検Aクラス、ボランティア通訳検定Aクラス、ビジネス英検グレードA、工業英検2級 (成績優秀合格)、
TEP-TEST (早稲田大学−ミシガン大学 テクニカルライティング検定試験)2級、商業英語Aクラス(英語部門)。 その他、中国語関連資格等。

ー テキスト構成 −

1.はじめに

2.目標設定

3.自己分析

4.行動計画立案

5.英語習得の技術 (英語学習の方法論)
  (1) コンセプト 
     − 五感を総動員する
     − あらゆる媒体を最大限に活用する

  (2) 4技能を磨く
     − インプット編  
        リスニングについて
        リーディングについて

     − アウトプット編 
        スピーキングについて
        ライティングについて

6.メンタル・マネジメント
  (1) モチベーション維持法
  (2) スランプ克服法

7.おわりに

1.はじめに:

このテキストは英語の習得を目指す人、特に以下のような方たちのために書かせて頂きました。

― これまで英語の習得を目指して努力してきたが、途中で挫折してしまった。

― 英語習得のための問題集や書籍を次々と購入するが一冊もマスターしないうちにまた、新しい教材を購入してしまう。

― NHKの英語講座テキストが4月号だけ年々たまっている。

― TOEIC:700点ぐらいのレベルから伸び悩んでいる。

― 英会話学校に通学していたが「英会話に自信がある」と胸を張っていえない中途半端なレベル。

つまり、これまで英語学習を続けてきたけれども、自分の目標とするレベルに達しないうちに途中でやめてしまった人、英語の実力が伸び悩んでいる人、英語学習の根本的なやり直しをしたい方たちのために書いたテキストです。

最初に結論を書きますが、英語学習を継続させ、自分が望むレベルに達するための秘訣は、以下の3点です。

1、英語習得の為の期限付き目標設定と具体的な学習計画の立案。
2、自分に最も適した英語習得の為の方法論確立。
3、目標達成のためのモチベーション維持法とスランプ克服法確立。


ほとんどの方が、「なんだ、当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、これらの当たり前のことを実践できないからいつまでもたっても英語を習得できないのではないでしょうか。

英語上達の方法論は巷にあふれている書籍を読めばほとんどのひとがその内容を理解できるでしょう。
こうすれば英語力は伸びるという方法論(How to do)、具体的に何をすれば英語力が伸びるか(What to do)という点においても既に多くの人が理解しているのではないでしょうか。

それでは、なぜ雨後の竹の子のように次々と新しい英語関連の書籍や教材が出版され、こうも多く書店にあふれているのでしょうか? 多少の差はあれ物事の本質は同じはずであるにもかかわらず。

それだけ英語をマスターできないひとが多いからでしょうか。では、なぜ英語を習得できずその学習過程で挫折してしまうのでしょうか? 

一般向け(その他大勢向け)の方法論は分かっていても自分に適した方法論が確立されていないのではないでしょうか? 英語習得の方法論を実行し、継続していくためのメンタル面(精神面)の管理ができていないのではないのでしょうか?

つまり自分の能力、性格、習慣、環境に適した英語習得法が確立されていない、更には目標を達成するまでのモチベーションを維持する方法論、スランプ時の対処法に問題あるのではないでしょうか? だから途中で挫折してしまうのではないのでしょうか?

英語を習得するための方法論(技術面)とその方法論を実践し、モチベーションを維持していくためのメンタル面の管理は車の両輪です。どちらがかけても車(自分自身)は目的地に向かってまっすぐ進んでいきません。

時間ばかりかかって、効率的にゴールに向かって進まないから嫌気がさして途中下車してしまう(挫折してしまう)のではないでしょうか。つまり、NHKの英語講座テキストの4月号だけが毎年たまっていくような状態に陥るのではないでしょうか。

英語学習に限らず何事を成し得るにもメンタル面の方がより重要です。なぜなら、目標を立てて実際に行動するのは自分自身という生身の人間なのですから。機械やコンピューターなら故障しない限り設定した指示通りに作動します。
自分自身のことを考えてみてください。自分の指示したとおりに体と心が作動しつづけますか?

せっかく学習計画を立てたのに実行を先延ばしにしたり、なまけてしまうのは誰でしょうか。こころざしを途中であきらめてしまうのは誰でしょうか? いつも敵前逃亡してしまうので誰ですか? 敵は誰ですか? 最大の敵は自分自身です。

大事なことなのでもう一度いいます。 自分自身の意志の弱さが最大の敵です。

まず主体(自分自身)の考え方、行動を変えないと同じところで同じ過ちを繰り返してしまいます。行為の主体(自分自身)をが目的達成のための第一の重要課題です。

方法論の中身は同じでも、実際に行動する主体(自分自身)が変われば当然、得られる結果も違ってきます。

自分の考え方、行動が変わらないと新しい書籍や教材をいくら購入しても、挫折してしまい、根本的な解決法にはなりません。

以上のことをふまえて、このテキストでは当然やるべきことをひとつひとつ具体的にどうやって実践していくかを説明していきます。

つまり、どうやって目標を設定し、その目標を達成するためにいかにモチベーションを維持し続け、どうやって自分に最も適した英語習得の為の方法論を確立していくかを説明していきます。

それでは、読者の方がこのテキストで学んだことを実践し、英語習得の成功への道を歩まれることを願いつつ本題に入っていきます。


Life begins when you get out of the grandstand into the game.
「観客席から降り、ゲームに参加しなければ人生は始まらない。」 P. L. Debevoise


You may never know what results come from your action. But if you do nothing, there will be no results.
「行動からどんな結果が生まれるかは誰にも分からないが、確実に言えることは、何も行動しなければ何も起こらないということだ。」 Mohandas K. Gandhi


True risk comes not with action but with comfortable inaction.
「本当のリスクというものは行動を起こす事から生じるものではない。現状に満足して行動を起こさない事にこそ、真のリスクが潜んでいる。」  John F. Kennedy (アメリカ合衆国第35代大統領)

―  このテキストのサマリー  −

1、英語習得の秘訣は、以下の3点。

(1) 英語習得の為の期限付き目標設定と具体的な学習計画立案。
(2) 自分に最も適した英語習得の為の方法論確立(技術面の管理)。
(3) 目標達成のためのモチベーション維持法とスランプ克服法確立(メンタル面の管理)。

英語を習得するための自分に最も適した方法論確立(技術面)とその方法論を実践し、モチベーションを維持していくためのメンタル面の管理は車の両輪。

まず主体(自分自身)の考え方、行動パターンを変えていかないと同じところで同じ過ちを繰り返す。 行為の主体(自分自身)を変えていくことが目的達成のための第一の重要課題。

「最大の敵は自分自身。自分自身の意志の弱さが最大の敵」


2、目標設定: 「SMART(Specific, Measurable, Agreed-upon, Realistic, Time-bound)な目標設定とセルフ・イメージの明瞭化」

(1) ビジョン(目的)
(2) 期限付き目標設定
(3) 目標達成時の自己イメージ
(4) 目標達成により得られる利益(物質面、精神面)
(5) 目標達成の為の代償
(6) 目標達成後の自己イメージ


3、自己分析 「今日の自分の行動が5年後の自分の姿を作り出している。
「今ある自分は過去の考え方、行動パターンの集大成」 「一事が万事。 良癖の習慣化。 悪癖の排除、改善。」


4、行動計画立案 「具体的な学習計画の立案。 実践はPDCAサイクルに沿って」


5、英語習得の技術 「自分に最も適した英語学習の方法論確立」

  (1) コンセプト 「脳への刺激。楽しみながら学ぶEdutainment。」
      − 五感を総動員する
      − あらゆる媒体を最大限に活用する

  (2) 4技能を磨く 「実践を通して身に付けた英語力が一番役に立つ。体で覚える。」
      − インプット編  「アウトプットを意識したインプット」
         リスニングについて
         リーディングについて

      − アウトプット編 「現場、本番を意識したアウトプット」
         スピーキングについて
         ライティングについて


6、メンタル・マネジメント 「行動を促すのは意志(心)」

  (1) モチベーション維持法具体例 「実行すると決めたのは自分自身」
  (2) スランプ克服法具体例 「夜明け前が一番暗い」

2.目標設定:

The tragedy in life doesn't lie in not reaching your goal. The tragedy lies in having no goal to reach.
「人生における悲劇は、ゴールに到達できないことではない。 ゴールをもたないことである。」  Benjamin Mays


If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today? And whenever the answer has been “no” for too many days in a row, I know I need to change something.

「もし今日が人生最後の日であるとしたら、今日やろうとしている事は本当に自分がやりたいことなのか?」 「この問いに対する答えが、Noである日が何日も続くと、何かを変える必要があることを自覚する。」  スティーブ・ジョブズ(Apple Computer社の共同創設者であり、アメリカを代表する企業家)

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.
「明日死んでしまうかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ。」  Mahatma Gandhi


英語の技術面を向上させるための自分に最も適した方法論の確立と目標達成のためにモチベーションを維持し続けるメンタル面の管理は車の両輪であることが理解できたでしょうか。

では、まず学習の過程でモチベーションの維持に直結してくる目標設定の仕方から説明しましょう。

まずはご自身で下記の各質問に対する自分なりの考えを実際に紙に書いてください。

もう一度繰り返します。心の中にイメージするのではなく実際に紙に書いてください。自分の考え(心の中身)は見えません。 見えないものは書かないと自分自身でも具体的に理解できません。 自分の「心の中身」を書くことによって文字で表現してください。そして書いた内容はいつも見えるところに貼っておくことと縮小コピーをとっていつも持ち歩くことを忘れないでください。

質問:
(1) あなたはなぜ英語を習得したいのですか? 
(2) あなたはどのレベルまで達したいですか? その期限はいつまでですか?
(3) 自分が望むレベルに既に達したと仮定して、そのときの自分自身のイメージを書いてください。
(4) 自分が望むレベルに達したときに得られる利益は何ですか? 物質面、精神面の両方について書いてください。
(5) 英語を習得するために代償として何を犠牲にできますか?
(6) あなたが望む英語力の習得を実現しました。実現後の自分自身のイメージについて書いてください。

書けたでしょうか? 上記の質問内容は簡潔に書くと以下のようになります。

(1) ビジョン(目的)
(2) 期限付き目標設定
(3) 目標達成時の自己イメージ
(4) 目標達成により得られる利益(物質面、精神面)
(5) 目標達成の為の代償
(6) 目標達成後のイメージ、展望

それでは次に、個々の項目について具体例を挙げながらポイントとなる点を説明していきます。 この詳細説明を参考にして最初に書いた回答を修正したり、気付いたことを書き加えてください。


(1) ビジョン(目的): 「目線の高さで人生は決まる」

Not failure, but low aim, is crime.


「失敗ではなく、低い目標こそ罪だ。」 James Russell Lowell (19世紀後半のアメリカ文壇の大御所的存在。 ハーバード大学教授、詩人、文芸評論家)


あなたが英語をマスターしたいと思った目的は何ですか?
ビジョン(目的)の明確化は、今後の学習過程においてモチベーションの維持に直結し、スランプ時のよりどころとなってきますので非常に重要です。

本当にやりたい事ですか? 好きなことですか? どの点が好きですか? 他人との比較ではなく自分自身の心が喜びを感じる事ですか? 

少々大げさかもしれませんが理想的には、本能に根ざしたもの、自分の人生でのミッション(使命)であることが望ましく、そのほうが目標達成までの強い原動力となります。

「心の叫び」、分かりやすくいうと、幼少時から(金銭的な対価を抜きにして)やりたいと憧れてきたこと、どうしてもこれをやらずには死ねないということ、このままやらずにいれば後悔すること、あと3ヵ月後に死ぬとすればやっておきたいこと、現時点で働かなくても(現在保有している金融資産と不労所得で食べていけるとしても)やりたいことなどがあげられます。

また、ビジョンは育つものですから軌道修正もときには必要です。

<ビジョンの一例>
アメリカで働いて成功するという幼少時からの夢を実現する(自己実現)。現在の業務を通して身に付けた専門知識に英語力をプラスしアメリカ西海岸に赴任する。最終的にはアメリカで永住権を獲得し経済的にも、精神的にも豊かに暮らす。


(2) 期限付き目標設定: 

ビジョンをより具体化するための目標を設定しましょう。
どのように具体的に目標設定をするべきでしょうか?

ここではひとつの例としてSMARTの原則に沿った目標設定をしてみましょう。

目標設定のSMART原則とは下記ような特性です。自分の目標に照らし合わせて各項目を再チェックしてみてください。

・Specific     (具体的か)            5W1Hは明確か。
・Measurable   (測定可能か)           目標に向かっての進歩が測定可能。
・Agreed upon  (同意しているか)         自分自身が心から同意済みか。
・Realistic     (現実的か)            実現可能な目標か。
・Time-bound   (時間的に制約されているか) 目標達成の期限は明確か。

ここで、特に注意すべき点は3点あります。

1点目は、目標達成時から逆算して現時点からの短期、中期、長期目標を立てることです。つまり目標達成時期をまず設定し、現時点から最終目標達成までに必要な期限付きの目標を立てることです。

2点目は、すべての目標を数値化することです。 以前、日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏は「数値化できない目標は『実行できない』とイコール」と語っていましたが、実際に目標を数値化することにより目標達成度が明確化、測定化しやすくなりモチベーションの維持に直結してきます。

3点目は目標のまとを絞ることです。 重要なことに焦点を合わせることです。「80対20の法則」というのを聞いたことがありますか? 

イタリアの経済学者・社会学者、ヴィルフレド・パレート(Vilfredo Federico Damaso Pareto)が、欧州各国や米国の統計データに基づいて統計的に所得配分の研究を行い、1896年にローザンヌ大学の論文集に成果を発表したものです。簡単にいうと「原因のほんの一部が結果の大部分を決定する。どんな現象でもその大半のものは、ごく少数の要因で説明できる、あるいは引き起こされる。」という法則です。

例を挙げます。

・ 売上の80%は、全商品の20%が作る。
・ 売上の80%は、全顧客の20%によるものである。
・ 世界の富の80%は、20%の者によって支配されている。
・ 売上の80%は、全従業員の20%の者によるものである。
・品質不良全体の80%は、20%の原因に由来する。

この法則に照らし合わせますと、「目標達成から得られる結果や報酬の80%は、それを生み出すための20%の要因(努力、時間など)から生まれる」といえます。つまり20%の重要なことに焦点を絞らないと80%の努力や時間はほとんど報われない結果となってしまう可能性があります。

「First things first.」 目標達成の為に費やせる時間、お金、労力は限られています。最小限の投資で最大限の成果を生み出すために最も重要なことからはじめて下さい。

<期限付き目標設定の一例> 
海外赴任した際に困らない英語力が必要。
ビジネスの現場において英語でのプレゼン/質疑応答ができ、通訳を通さずに客先と交渉可能な通訳検定2級レベルの英語力を身につける。

まずは、海外出向者要員に選抜されるよう2006年9月までにTOEIC:800点以上を取得する。その為に、来週からTOEIC得点アップの為の専門学校に週2回通う。

第一優先事項として、海外出向者要員に選ばれるためのTOEIC得点アップにまとを絞る。

長期目標:2007年4月に米国のシリコンバレーに出向する。

中期目標:2006年3月〜2006年9月までに、海外出向者要員に選抜されるためにTOEICで800点以上取得する。現時点から隔月で実施されるTOEICを9月まで毎回受験する。

短期目標:5月に650点以上取得することを目標とする。


(3) 目標達成時の自己イメージ: ― Visualization −

ひとは頭の中でイメージできないことは実現しにくくなっています。ひとは自分が普段潜在意識の中で考えているようなひとになっていきます。逆にいいますと具体的に臨場感あふれるイメージを描けることは実現しやすいのです。また、普段から潜在意識の中で高いセルフ・イメージをもっているとそのイメージに近づくような行動が伴ってきます。

目標達成をより早く実現するために具体的に自己イメージを文章だけでなく絵に描いたり写真を撮ったり、目標達成に関係のある写真を収集したりすると更に効果的です。すでに目標を達成したと仮定して過去完了形で、目標を達成した自分の姿、そのときの表情、服装、周りの状況を頭の中だけで描くのではなく絵や写真を使ってイメージを膨らませていきましょう。

また、TOEICの得点アップが目標の場合、過去に受け取った成績表のコピーをとり、修正ペンで過去の点数を消し自分の目標点、目標点数達成時期を書き込み、いつも見えるところに貼っておいたり、縮小コピーをとっていつも持ち歩くのも達成イメージが映像を通して脳に刷り込まれますので効果的です。

また、夢絵日記を書くのも効果的です。自分の夢、達成したいこと、実現したいことを文章とカラーの絵で日記に書く。それをボーっとしているときに眺めるのもいいでしょう。

さらには、自分のことを心から応援してくれるひとに自分の目標を宣言し、内容を伝える(Vocalization)。 言葉で目標を説明しているときに、よりよい考えが浮かんだり、自分自身への目標達成の意志確認にもなります。

<目標達成時の自己イメージの例> 
米国シリコンバレーにある海外支社に2007年4月から赴任し、現地スタッフと共に働いている。ネイビーブルーのポロシャツを着て活き活きとした表情で周りの現地スタッフと英語で会話しながら働いている姿。(この現地支社に出張で訪れた際にオフィスの中で実際に働いている自分の姿を写真に撮っていつでも見れるように壁にはっておく。)


(4)目標達成により得られる利益(物質面、精神面):

目標を達成することにより得られるものは何ですか? 物質面と精神面のどちらがかけても本当の意味で自分の心は満足しません。 これらは目標達成までのモチベーション維持に繋がります。

<具体例>
物質面:給与アップ(役職手当+海外赴任手当て:?円)。 精神面:自己実現を果たしたという精神的満足感。


(5)目標達成の為の代償:

「目標を達成するために何を犠牲にできますか?」
といっても何も大げさに考えることはありません。 例えば、同僚と飲みに行く回数を週3回から2回に減らしてういた時間と費用を英語の勉強に当てるとか小さいな事からはじめてみましょう。

英語学習にさく時間とお金と労力(自己投資費用、対費用効率)。
お金は身銭をきるほうが投資分のリターンを得ようとする意志が働くため、より真剣に学びことになり、いい成果につながります。
自分の楽しみを削ってまで目標達成に邁進できないというひとであれば、例えば一日のうちに生じる細切れ時間を活用するのもひとつの案でしょう。

<具体例>
― 何もせずにボーっとすごしていた時間(一日合計約35分)
― 暇つぶしに見ていたテレビのバラエティー番組(一日約1時間)
― 友人、知人、客先との待ち合わせ時間までの空き時間(一日約15分)
― 通勤、通学バス、列車がくるまでの待ち時間(一日約10分)
― 通勤、通学時間(一日約一時間)

このような細切れ時間を集計するとこの例では、一日約3時間と結構な時間になります。 この3時間を英語学習にあてたとするとどうなるでしょう。

― 何もせずにボーっと過ごしていた時間(一日合計約35分)

=> TOEIC頻出単語覚える。英単語1個1分で覚えるとして35個。 一ヶ月では、35個/日 X 30日で1,050個/月。


― 暇つぶしに見ていたテレビのバラエティー番組(一日約1時間)

=> TOEIC模擬問題集を解く。一ヶ月では、一日一時間 X 30日で30時間。


― 友人、知人、客先との待ち合わせ時間までの空き時間(一日約15分)

=> TOEICリーディングセクションの文法・語法問題を解く。 一問1分で解くとして一日15問。  一ヶ月では、15問/日 X 30日で450問/月。


― 通勤、通学バス、列車がくるまでの待ち時間(一日約10分)

=>TOEICリーディングセクションの長文問題を解く。 一問5分で解くとして一日2問。  一ヶ月では、2問/日 X 30日で60問/月。


― 通勤、通学時間(一日約一時間)

=>TOEICリスニングセクションの問題を解く。


(6)目標達成後のイメージ: 

ひとつの目標を達成したときが次の目標のスタート地点です。
ひとつの目標を達成したときから次に行動すべき課題が見えてきます。 特に資格は取得した時点がスタート時点であって、その資格をどう活かしていくかのほうが重要です。 せっかく取得してもその資格を活かせなければ「宝の持ち腐れ」となってしまいます。

<例>
米国の現地支社においてビジネスの実践を通して更に英語力を磨いている。 現地人スタッフに日本語と専門知識を教えている。 専門知識と英語力を磨いた結果、成果が上がり業界においても名前が売れてきた。 マネジメント能力も認められてヘッドハンターから好条件での誘いがあるが、現地で知り合ったパートナーと共同経営で会社を起業するため、奔走している。

3.自己分析: 「今日の自分の行動が5年後の自分の姿を作り出している。

We are what we repeatedly do. Excellence, then, is not an act, but a habit.
「我々の存在は、我々が繰り返し行う事そのものである。 ゆえに、我々の長所というのは、一つの行動ではなく、習慣となったもののことである。」 Aristotle


We first make our habits and then our habits make us.

「最初は人が習慣を作り、それから習慣が人を作る。」  ジョン・ドライデン


期限付きの具体的な目標設定ができました。 目標達成に向けての具体的な行動を移す前にもう一点やっておくことがあります。 それは自己分析です。 実際に行動をする自分自身のことをよく知っていないと計画通りにことはすすみません。

まず、今ある自分は過去の自分自身の考え方と行動の集大成であることを素直に受け入れる、そして認めることが大切です。 現在の自分の職業、地位、能力、人間関係を含めたすべてのものは過去のこれまでの自分の考え方と行動の集大成です。

これまで習慣化されてきた考え方、行動パターンによって形成されてきた集合体がいまの自分自身です。 このことをいい面も悪い面も全て含めて認めましょう。 そして自分の中で消化し、受け入れましょう。 

同じ失敗を繰り返さないためにも過去の失敗体験とその理由を分析しましょう。 また同時に過去の成功体験とその理由も分析しましょう。 これからは良い癖を習慣化し、悪い癖は改善、排除していきましょう。

自分自身を変えていくことは難しいことですが、物事は一事が万事です。 悪い癖(怠け癖、誘惑に弱い、すぐに安易な道を選んでしまう、あきらめ癖)を習慣化してしまったひとは、日常生活の小さいことから変えていく必要があります。 遠い道のりに思えてもこれまで長い年月をかけて固まってしまった習慣(考え方、行動パターン)をなかなか変えるには普段のささいなこと、例えば身の回りの整理整頓からはじめてみてはどうでしょうか。 自分の机の上の状態は自分の頭の中が整理されているかどうかのバロメーターになるという人もいます。

行為の主体(自分自身)を変えないと同じ失敗を繰り返す。
=> 普段の生活から改善する。 「一事が万事」

習慣は第二の天性といいます。 正しい心がけ、正しい行動パターンを習慣化しましょう。 良癖の習慣化によって英語は必ずマスターできます。

4.目標達成の為の行動計画立案:

Man is a success if he gets up in the morning and gets to bed at night, and in between he dose what he wants to do.
「朝起きてから夜寝るまでの間に自分がやりたいことをやる人は成功者だ。」 Bob Dylan (シンガーソングライター, 1941〜)

There is only one success - to be able to spend your life in your own way.
「唯一の成功と言うものがあります。  それは、自分の人生を自分なりに生きることです。」 Christopher Morley



目標達成のためには日々の具体的な行動計画に基づく実践が何よりも重要です。

目標達成の為の英語学習の行動計画は各人の生活パターンに合わせて目標達成地点から逆算して必要とされる最優先課題から実行していきましょう。

日々の行動計画は手帳に学習日誌をつけて達成度を数値化して確認していくと良いでしょう。

行動計画の実践については、「PDCAサイクル」に沿った例を挙げておきます。

PDCAサイクルとは、計画(Plan)を実行(Do)し、評価(Check)して改善(Act)に結びつけ、その結果を次の計画に活かすプロセスのことです。

P = PLAN → 計画
目標を設定しそれを実現するための方法を決める。

D = DO → 行動
目標を実現するために立てた行動計画を、実行する。

C = CHECK → 状況の把握
実行が計画どおり行われているかを把握する。

A = ACT → 調整・改善
把握した情報を基に、計画が達成可能かを判断し調整・改善をする。


PDCAサイクルの流れ: PLAN (計画) => DO (行動) => CHECK (状況の把握) => ACT (調整・改善) => PLAN (計画)

目標実現の為の計画 => 行動計画実行 => 達成度確認 => 改善、軌道修正 => 新たな目標設定、計画立案 => 行動計画実行 => 達成度確認 => 
改善、軌道修正 =>繰り返し・・・・・・・。 

5.英語習得の技術(自分に最も適した英語学習の方法論確立)


The more I learn the more I realize I don't know. The more I realize I don't know the more I want to learn.
「学べば学ぶほど何も知らないということが分かるようになる。 何も知らないと分かるようになればなるほどもっと学びたくなる。」  アルバート・アインシュタイン

All our dreams can come true - if we have the courage to pursue them.
「夢を求め続ける勇気さえ有れば、すべての夢は必ず実現できる。」  ウォルト・ディズニー

Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty. Anyone who keeps learning stays young. The greatest thing in life is to keep your mind young.
「20歳だろうが80歳だろうが、学ぶことをやめた者は老人だ。 学び続ける者は若くいられる。 重要なことは心を若く保つことだ。」  ヘンリー・フォード

All you need in life is ignorance and confidence, and then success is sure.
「人生で必要なことは無知と自信だ、それさえ有れば成功間違いなし。」  マーク・トゥエイン


ここからは、自分に適した英語学習の方法論を確立していく上で参考となる学習法を紹介していきます。 テキストの構成は下記のようになっています。

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− テキスト構成 −

英語習得の技術 「自分に最も適した英語学習の方法論確立」

  (1) コンセプト 「脳への刺激。 楽しみながら学ぶEdutainment。」
     − 五感を総動員する
     − あらゆる媒体を最大限に活用する

  (2) 4技能を磨く 「実践を通して身に付けた英語力が一番役に立つ。 体で覚える。」
     − インプット編  「アウトプットを意識したインプット」
       リスニングについて
       リーディングについて

     − アウトプット編 「現場、本番を意識したアウトプット」
       スピーキングについて
       ライティングについて

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(1) コンセプト 「脳への刺激。 楽しみながら学ぶEdutainment。」

    「五感を総動員する」
    「あらゆる媒体を最大限に活用する」


英語の勉強は五感を総動員して行うのが最善の方法。その際、あらゆる媒体を最大限に活用する。

英語力UPの基本コンセプトは”五感を総動員して、英語を体と頭に刷り込む”のが最重要コンセプト。例えば、単語を増やすにはより多く読む。分からない単語があったら、意味を確認するだけでなく、声に出し書き取ってみる。その際できれば文で書き取る。そうする事で、文脈の中でどうやって使われるのかも覚えることができる。

帰国子女とか英語圏で生れ育ったひとでないと自然に英語を身につけることは、非常に難しいといわざるを得ない。ある年齢(5、6歳くらい)に達してしまうと意識して、英語を身につけないと英語力はつかない。

では、普通に日本で生まれ育ったひとたちは、どうやって効率的に英米人とコミュニケーションできる通用する英語力を養うか?

(1) 目的意識をもって英語を学ぶ
資格取得でもよい、留学でもよい、通訳、翻訳家を目指すのでもよい、とにかく目的意識をもって、英語を学ぶ。人間、動機付けがあるのとないのでは、物事を達成するのに雲泥の差が出てくる。

(2) 五感を総動員して、悩に刺激を与え、印象に残る方法をとる。英単語を記憶する場合を例にとってみる。

(視覚) 見た単語を写真を現像するが如く、スペル、意味、単語のイメージ脳に焼き付ける。 実際に書きとる。

(聴覚) 自分の声で単語を発音し、できれば録音して覚える(自分の声は記憶に残りやすい)。

(嗅覚)(味覚)(触覚) 臭ったり、味わったり、触ったりできる身の回りのものについては、実際に臭い、味わい、触って単語を覚える。

(3) 24時間体制で英語に触れることができる環境を自分でつくる。 例えば、自分の部屋をあたかも英語圏の国に住んでいるがごとく、読む雑誌、書籍、聴く音楽、ビデオなどを英語関連のものにする。 一案として、週に1日でもよいから、英語のみで考え( or 感じ)、英語しか使わない日をつくってみてはどうでしょうか。


「あらゆる媒体を最大限に活用する」


媒体
自分の利用法
補足
ウォークマン 二ヶ国語ニュース、映画の台詞等をテープに録音してシャドーイング

-
MDウォークマン CD教材をMDに録音してシャドーイング

-
CDウォークマン CD教材をシャドーイング

-
MP3プレーヤー CD教材を録音してシャドーイング

-
DVDプレーヤー DVD映画の台詞、字幕を英語に設定して楽しむ

-
パソコン CD-ROM教材を使った学習

-
ボイスレコーダー 自分の声で単語、重要構文、イディオム、スピーチ等を録音して暗記(自声録音)

-
ビデオカメラ 英検1級2次対策として自分でスピーチを録画してプレゼン力、身振り、表情等をチェック。 

-
携帯電子辞書 英語学習には不可欠。 広辞苑、百科事典付きのもので知的枠組み(A frame of reference)の拡大も図る=>通訳ガイド試験対策

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(2) 4技能を磨く 

「実践を通して身に付けた英語力が一番役に立つ。体で覚える。」

    − インプット編 「アウトプットを意識したインプット」 

Outputを意識したInputを常に心がける。 実際のビジネスの現場を意識する。 現場では、何度も聞き返せないし、数字の聞き違いなどはビジネスにおいて致命傷となる。

      リスニングについて
      リーディングについて

(1) リスニングについて:

なぜ聞き取りができないのか?

話者が話す英語を正確に聴き取る能力は言うまでもなく英語でのコミュニケーションに必要不可欠な能力である。日本人に多いのが、日本語にはなくて英語にはある母音、子音の聞き分けが正確にできないという問題である。

代表的なものを例に挙げれば、母音 (  、その他2重母音)、子音(RとL、BとV、SとTHの音の聞き分け等)である。これらの音を正確に聞き分けられないと誤って内容を理解してしまうことが起こる。例えば、英文の中で、「ライト」という音を聞いた場合、文脈と照らし合わせて、自分なりにRIGHT、あるいはLIGHTと推測している場合である。

聞き取りができない原因:

A,母音、子音の聞き分け

その他、聴き取りが出来ない理由として次のことが挙げられる。

B,背景知識の欠如

C,口語独特の言い回しに慣れていない

D,イディオム、成句を知らない

E,速読力不足

F,受験勉強の弊害で日本語の語順に直さないと理解できない(返り読みの癖)


G,英語の音の法則に慣れていない

以下に、これらの問題点に対する対策と役に立つと思われる教材をいくつか挙げておきます。


A,子音、母音の聞き分け:
(対策)
その昔、といっても10数年前のはなしであるが、作者が大学生だった頃、この子音と母音の聞き分け訓練をしようとして、良い教材を探しても見つからず、友人のアメリカ人に頼みこんで、訓練を受けていない一般的な日本人には聞き分けが難しいと思われるLIGHTとRIGHT、SINKとTHINK、VASEとBASEなどの単語を数百個ほどテープレコーダーに録音してもらって聞き分けの訓練をしたなつかしい思い出がある。

その頃と違って今はこの手の訓練をする教材は豊富に揃っている。自分が使ってみて子音、母音の聞き分け訓練に適していると思う教材のひとつは、講談社から出版されている「完全版 英語リスニング科学的上達法―音韻編―」というCD-ROMと教本がセットになった教材である。

簡単にいうと、例えばCD-ROMから聞こえてくるLIGHTという単語を聴いてLIGHTかRIGHTかを判断、回答するといったプロセスを繰り返し、聞き分けができるまで何度も繰り返し学習するものである。
その他、英文スクリプト付きの教材を購入し、まず、英文を聴き、自分でスクリプトをおこし、スクリプトと比べて自分が聞き取れていない音をチェックするといった地道な作業も効果がある。

B,背景知識の欠如
(対策)
ニュース等を聴く際、日本語でも英語でもその背景知識があるかないかでその理解度には大きな差が出てくる。この背景知識は一朝一夕で身に付くものではないから普段から英字新聞、二ヶ国語放送ニュース等を通して、国際政治、経済に関する知識を蓄積しておく必要がある。

C,口語独特の言い回しに慣れていない
(対策)
自分がこれまで試してきて効果があった方法は、自分の好きな映画をキャプションデコーダーあるいはDVDプレーヤーで字幕を英語に設定して、楽しみながら観るといった方法である。ニュースやスピーチといった比較的堅い表現ではなく日常会話において使用されるくだけた表現に慣れるのには最善の学習法だと言える。

可能なら、数回、同じ映画を観たあと、テープに映画の台詞を録音し、場面設定を思い出しながら、どのような場面でどのような言葉が使われているかを意識しながら聴く。この勉強法はアウトプットを意識したインプットであり、同じような場面に自分が遭遇したときに使うことができる言い回しのストックを増やす目的もある。

D,イディオム、成句を知らない
(対策)
この問題はとにかくイディオム、成句を出来る限り多く覚えるのが得策と言える。読んで意味が分かるだけでなく、聴いて意味がすぐに出てくるレベルまで体に染み込ませる必要がある。教材としては、植田一三氏の「発信型英語 スーパー口語表現」がお勧めである。また、米国人がよく引用する聖書や大統領就任演説等に慣れ親しんでおくことも読解、聴解の助けとなる。

E,速読力不足
(対策)
当然のことながら、自分が英文を読んで理解できるスピード以上のスピードで英文が話されても理解できない。 つまり、速読力と聴解力は比例関係にある。聴解力を伸ばそうとするなら速読、速解の訓練は必須である。

では英文を速く読んで理解するためにはどうすればよいか?
日本語を読む場合を考えてみればよいと思うが、まず第一に英語は英語の語順で読んで理解できること。つまり、英文を頭ごなしにどんどん読む進めることが必要である。

第二に単語力。例えばひとつの新聞記事を読んでいて、キーワードとなる単語の意味が分からないと理解度は当然ながら相当落ちる。 また、文脈から単語の意味を予測しながら読むことになるため、読む速度も減速する。株価の記事を読んでいてStock、Share、Capital gainsなどの単語の意味を知っているのと知らないのでは理解度に雲泥の差が出てくる。

F,受験勉強の弊害で日本語の語順に直さないと理解できない(返り読みの癖)
(対策)
英語で話されるスピーチであれニュースであれ、日本語の語順に直さないと理解できないというレベルでは、話者とのコミュニケーションは成り立たない。

では、日本語の語順に直さずに頭ごなしに読み進めるにはどうすればよいか? 書店で入手できる書籍の中で、この頭ごなし訳の練習に役立つと思う入門書は、柴田バネッサ著の「はじめてのウィスパリング同時通訳」である。 始めは比較的簡単な短い英文からはじめて、徐々に、内容の難しい長文に挑戦していけばよいと思う。同書籍には多くの頭ごなし訳の訳出法が紹介されている。

(例)
He went to a supermarket to buy some milk.
返り読みの訳; ”彼は牛乳を買うためにスーパーマーケットに行きました。”

頭ごなし訳; ”彼はスーパーマーケットに行きました。それは、牛乳を買うためです。”

G,英語の音の法則に慣れていない

(対策)英語の音の法則を知り、繰り返し英文を聞いて慣れる。

1、音の連結(リエゾン;liaison);
「子音で終わる単語+母音で始まる単語」の場合、つながって発音される。
(例)
an hour ―> 「アナワ」に聞こえる
when I ―> 「ウェナイ」に聞こえる
look at ―> 「ルッケッ」に聞こえる
come on ―> 「カミン」に聞こえる
cheer up ―> 「チェラッ」に聞こえる

2、音の脱落(Elision);
破裂音「p」「b」「t」「d」「k」「g」などで終わる単語が速く発音されると殆ど聞こえない。
(例)
jump, big, wait, good, kick 等
big dog 「ビッドッ」
hot day 「ホッディ」
I want to 「アイ ウァン トゥ」
->会話では「アイウァナ」と聞こえる
good night 「グッナイ」

同じ音や似た音がつながった時、どちらか一方の音を発音しない、または、非常に弱く発音する
(例)
take care 「テイケア」

人称代名詞が速く発音されると音が脱落する。
(例)
his 「〜イズ」
him 「〜イム」
her 「〜ア」
them 「〜エム」
their 「〜エァ」

3、音の変化、同化(Assimilation);
「t」「d」「s」「z」の子音で終わる単語+「y」で始まる単語の場合、2つが組み合わさって別の音に変化する。
(例)
could you 「クッジュ-」
meet you 「ミーチゥー」
and you 「エンジュ-」
did you 「ディジゥー」

4、その他
-al, -el, -il, -leで終わる単語は「オー」に聞こえる
(例)
travel 「チゥラヴォー」
April 「エイプロー」
tingle 「ティンゴー」


聴き取りのポイント:

A、 英文を聴く際、まず、意識して文章の骨格である S+Vをつかむ。あとは、修飾語や説明することばの羅列にすぎない。つまり、なにが(主語)がどうした(述語)をまず、理解することが重要。その他の文型はS+Vの応用にすぎない。S+V+O=>なにが、なにを、どうした。S+V+C=>なにが、どうだ(C)。

B、 論旨の展開を追う (英語のロジックに慣れる)
英語の論理の展開と日本語のそれとでは違いがある。この違いを知っておくと英文を読む際、聴く際、また、自分が書く、話す際にもかなり役立つ。論理的、合理的な言語である英語では、一番重要であること、つまり、結論を先に言い、その後、説明、理由を述べていく、など、普段から、多くのスピーチ原稿を読んで、その特色、論理の展開に慣れておく必要がある。

ニューステロップメソッド:
これは、英文を聴いて、映画の英語字幕やニュース番組のテロップの如く、自分の頭の中で英文テロップを作り、流す方法である。この方法により、自分が聞き取れていない言葉を発見するとともに、速解力を養うことができる。また、通訳する際に必要となってくるリテンション力(記憶保持力)を養うことができる。ただし、高度なリスニング能力と多大な集中力が必要となってくる。最初はスクリプト付きの教材を購入し、デクテーションから始めるのがよいでしょう。結局、なにごとにもいえることですが、多くの労力を伴う方法が一番自分の身につくのではないでしょうか。

作者の体験談:

中学1年(13歳)のときに初めて英語を学び始めてから23年になる(2006年4月現在)。 23年の間にいろいろな方法を試みてきたが現時点で自分の体験から最善かつ最も効果のあった学習法といえるのはシャドーイングである。 

非常にシンプルであるが、それが結論である。 

現在は同じ方法で中国語の学習も行っている。 MDプレーヤーあるいはMP3プレーヤーがあればいつでも、どこでも実行できる簡単かつ効果的な学習法である。ここで自分のシャドーイング学習法を紹介してみます。

(準備するもの)
ハード:
MDプレーヤー or CDプレーヤー or ウォークマン(録音テープを使用する場合)or MP3プレーヤー

ソフト:
CD教材、映画のせりふを録音したテープ等自分が学習したい教材

(自分流学習法)
自分の場合、まずCD教材をMP3プレーヤーにダウンロードする。 そして下記のようなトレーニングをしている。

(1) 音声を聞く(インプット)際に音声とほぼ同時に、慣れてくれば音声から少し遅れて繰り返す(アウトプット)。 
家の中にいるときは声に出して、外出中は声に出さずに口だけ動かして音声を繰り返す(サイレントシャドーイング)。

(2) 音声を繰り返すと同時に意味もとらえる。

(3) 音声だけを聞いて口に出さずに頭の中でニューステロップを流すがごとく聞こえてきた音声を頭の中で文字化する。

(4) 聞き取りできなかった(文字化できなかった)単語、文章及び意味が不明であった箇所をスクリプトで確認。

(5) 上記を何度も繰り返す。 内容がおもしろくないと飽きがくるので自分の場合は好きな映画を録音するか関心がある時事問題を教材として使っている。 学習というより楽しく趣味としておこなっている。

それだけである。

自分は、疲れているときなどは声に出さず、口だけ動かして、意味も考えず ただ単に頭の中に聞こえてきた音声の文字化のみをおこなっている。 それだけでも効果があるような気がする。

(効果)
リスニング:単に音声を聞き流しているときに比べ、聞き取れないと声に発することができないため、音声に対する集中度が高まり聴解力が伸びる。

リーディング:  頭の中でニューステロップを流すがごとく頭の中で文字化し、意味を捉えるので速読の練習になる。

スピーキング: ネイティブスピーカーの物まねをしていることになり発音、イントネーションの矯正になる。 映画のせりふを教材に使うと日常会話でよく使われる言い回しを声に出して繰り返すことにより口に覚えさせることができる。 スピーチを教材に使えば間の取り方、演説によく使うフレーズを口に覚えさせることができる。

ライティング: 頭の中に写真を現像するがごとくニューステロップを頭の中に焼き付けることによって英語を書く際、文章化の助けになる。

(2) リーディングについて:

英文の読み方: 
普段から、同時通訳方式による、頭ごなし訳出法で英字新聞、英文雑誌を読む。返り読みしない。英文は頭から訳していく。
読んで理解できる以上のスピードで聞いても理解できない
リスニングの理解度はリーディングの理解度に比例。

速読(楽しみながら自分の興味のある記事、雑誌を辞書を使わずに読み進める)と精読(辞書、文法書を活用)両方必要。

電子辞書の活用:
単語、語法、文法、イディオム、発音記号の確認。
広辞苑、百貨辞典つきの電子辞書で知的枠組みの拡大を図る。
英々辞典で語感を磨く。(単語の持つ意味を”イメージ”で覚える。)
語源、接頭語、接尾辞を学び単語の意味を推測する力を磨く。
辞書に載っている英単語に対応する日本語の意味は「意味の幅」に差があることを知っておく。

翻訳、通訳には日本語の勉強が必須。母国語以上に外国語はうまくならない。母国語のレベルアップを図る。

英文を読む際、書くときのことを絶えず考えながら読む。 
英文を聴く際、話すときのことを絶えず考えながら聴く。つまりOutputを意識したInputを常に心がけることが非常に重要となってくる。自分の恩師である中間敬弌先生は、その著書「商業英語の語法」(大修館書店)の中で次のように書いておられる。

「商業英語を身につけるには数多くの模範通信文を読まなければならないのはいうまでもないが、いかに量をこなしても漫然と読んでいたのでは苦労は多くても効は少ないであろう。

模範の英語商業通信文を読む際にしなければならないことは、その通信文の内容と同じような場面(situation)が与えられた場合に、またその内容に相当する和文が与えられて英訳を依頼された場合に、自分はこれと同じような英文が書けるだろうかということを常に考えながら読むということである。

すなわち、書く時のことを絶えず考えながら文法、語法、発音等の問題にも注意を払いつつ英文を読まなければならないのである。」

− アウトプット編 「現場、本番を意識したアウトプット」

実践で身につけた英語力には説得力がある。英語を極めた人には意外と他の分野での専門家が多い。仕事の中で鍛えられた英語は強い。普段、英語を学習しているときから現場を意識してアウトプット(スピーキング、ライティング)の強化を図ることが重要である。

スピーキングについて
ライティングについて


(1) スピーキング について:

― アウトプット時に実際に自分で使えるように覚える。気の利いた表現、日本語に訳しにくい表現、英語に訳しにくい表現をストックし自家版辞書を作成する。

― 映画のせりふを覚える。好きな俳優のものまねをする。

― ボイストレーニング。ネイティブの発音に近づけるための口の周りの筋肉のトレーニング。ネイティブについて発音矯正をする。

― 場数を踏む(実践主義)。

― 耳に手をあてて音読をひたすら繰り返す(良い文章を丸暗記)。

― 自声録音法 (Self-voice Recording Method)
自分の声で英単語、重要構文、成句、イディオムを録音して覚える。

― 自己録画法
ビデオカメラで自分が英語を話す姿を録画し、発音、イントネーション、身振り、表情、プレゼン力を総合的にチェックする。 特に、英検の面接試験対策用に自己の欠点を発見するのに有効と思われる。

― 只管朗読:
基本構文をひたすら音読し、体に覚えさせる。反射的に口から英文が出てくるくらいまで、体に染み込ませる。


(2) ライティング について

― 只管筆写:
只管朗読と同じコンセプトで、ひたすら重要構文、大統領スピーチなどを実際に手で書いて、覚える。

ー 400字の小論文を英文で書いて論理の展開、文法、単語、コロケーション(相性のいい単語の結びつき)、イディオム、言い回し等をネイティブにチェックしてもらう。日本語を学んでいる「英語を母国語とするひと」とメル友になって教えあう。

― ライティング力は読書の量に比例する。読書するときに実際に同様の文がかけるかを意識して読む。

6.メンタル・マネジメント:

The most glorious moments in your life are not the so-called days of success, but rather those days when out of dejection and despair you feel rise in you a challenge to life, and the promise of future accomplishment.

「人生でもっとも輝かしい時はいわゆる栄光の時でなく、落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望がわき上がるのを感じたときだ。」

ギュスターヴ・ フローベール (フランスの小説家)


これまで、目標設定、自己分析、行動計画の立案/実践、そして自分に最も適した英語習得の為の方法論確立について説明してきました。 ここでは、英語習得の過程においてどうやって(1)モチベーションを維持していくか、そして(2)いかにスランプを克服するかについて、いくつかの例を挙げて説明します。


(1) モチベーション維持法:

− 最初に目標を設定したときに書いた紙を毎日眺める。 持ち歩く。

原点に返る => 目的は何だったのですか? 他人または何かにに強制されていますか? 会社から強制されて英語を習得していたとしても結局は自分のためになります。 自分の為にやっていることを自覚する必要があります。

「目標を設定し、実行すると決めたのは誰ですか? 自分自身です。」

− 楽しみながら学習する(Edutainment)。

英語の学習自体が苦痛になっていませんか? 英語の学習法はいくらでもあります。=>前章で述べた「あらゆる媒体を最大限に活用する」を参照にしてください。

― 手帳に英語学習記録をつけて目標レベルに対する熟知度、達成度を数量化して書き込み目で確認する。 


− 目標となるメンター(精神的指導者)をもつ。

− よきライバルをもつ。  


− 目標達成のための原動力となるものを持つ。
家族、妻、恋人、子供、使命、自己実現。

− 目標の細分化。

ひとつひとつの小目標を達成していく。小さい成果をあげる、積み重ねる。小さい成功の積み重ねが大きい成功への足がかりとなる。

− 学習法のマンネリ化の回避。
学習法がマンネリ化していませんか。 決められた時間、学習していても中身が肝心です。 実は時間だけかけてやった気になっていませんか? 成果の出ない努力(頑張り)は無駄になります。 頑張ること、努力すること自体が目的になっていませんか?

− 同じ目的、志(こころざし)をもつグループに参加する。
環境によってひとは作られる。より高いレベルの母集団にいれば考え方、行動パターンを意識的、無意識的に学べ自己のレベルアップにもつながる。

− 英語の達人と呼ばれるひとにメールでコンタクトをとる、会う。

別の分野でもいいからその道を極めた人にコンタクトをとる、会う。 一流を究めた人から考え方、行動の仕方を学ぶ。


The worst bankrupt in the world is the person who had lost his enthusiasm.
「この世で最悪の破綻者は、情熱を失った者である。」  Arnold, H.W.

Today is the first day of the rest of your life.
「今日という日は残りの人生の第一歩である。」

When one door closes, another door opens ; but we often look so long and so regretfully upon the closed door that we do not see the one which has opened for us.

「1つのドアが閉まると、別のドアが開く。 しかし私たちは閉まったドアをずっと後悔して見つめているので私たちのために新しいドアがすでに開いていることに気づかない。」 グラハム・ベル

We may affirm absolutely that nothing great in the world has been accomplished without passion.
「この世の中の偉大なことで、情熱なしに達成されたことは全くないと断言できる。」  Georg W. Friedrich Hegel


<作者が思ったこと、感じたこと Part 1 >

「ひとつのことで一流を目指す」


最近、仕事の忙しさにかまけて中途半端な生活を送っている自分自身に対してのメッセージとして、今、思っていることや考えていることを書いてみたいと思う。

芸術家、将棋の名人、料理の鉄人、プロ野球の三冠王など各界の一流人同士の対談を雑誌やテレビ等で目にする機会がある。 分野はまったく違っても、一流と呼ばれるひとたちはお互いに理解し会える何か共通の特性、あるいは人間性とでもいうのだろうか、そのようなものをもっているような気がする。 だから、お互いを理解し、認め合い、交流も深まっていくのだろう。

あくまで、推測に過ぎないが、一流に達したひとにしか理解し会えない”一流の域”というものがあり、その”域”に達したひと同士は、お互いに分かり合えるなにか共通のにおいのようなものを感じ取ることができるのだろう。 一方がその”域”に達していても、もう一方が達していないとアンバランスな関係になり、同じ土俵では語り合えない。

これらのひとたちは、なにかを究めるに至るまでの過程において様々な苦労、努力、創意工夫を重ねてきた。 自己の技、能力を磨くのと同時に自分の人間性も磨かれてきたのだろう。

物事の本質はすべて同じなのかもしれない。 根っこの部分でつながっているのかもしれない。 一流の域に達する人たちは先天的あるいは後天的に、物事を究める上で必要な特性、人間性(勤勉さ、素直さ、ポジティブ思考などの性格)をもっており、たまたま自分が興味、関心がある分野を選んだだけであって、その人たちは別の道を選んでいても、一流の域に達することができるように思える。

ひとつのことを究めたひとは別の分野でも一流になれる素質をもっている確率が高いということは、物事を究めるうえで大事なのは結局、人間性ではないのか。 「宝の持ち腐れ」とう言葉があるように、いくら才能に恵まれていても、そのひと自身が、努力し、その才能を開花させていかないと、そのまま活用せずに一生を終えてしまう。 また、その才能を開花させてくれる人と出会っても、受け入れるだけの素直さがないと、自分の才能に気付かずにそのまま一生を終えてしまう。 「玉、磨かざれば光なし」とはよくいったものだ。

木の根っこの部分を人間性とすると、どうのような実(自己の選んだ分野での成功)をつけるかは、その育て方にかかっている。 根っこが腐っていると、その木は育たずに枯れてしまう。 いい根っこをもっているのに、その木を育てる過程で、毎日、水もやらず、肥料もやらず、手入れもしなければいい実がなるはずがない。

まず人間性ありきということは、恵まれた非凡な才能がなくても、勤勉さ、素直さ、ポジティブ思考等の一流のひとが兼ね備えている特質があれば、全ての分野においてとは言わないまでも、多くののひとは一流になれる可能性があるではないかと思う。 あとは自分が自己の技、能力をどう育てていくかにかかっている。

物事の真理は突き詰めていけば、すべてシンプル、単純だといわれる。 難しくしているのは自分自身の迷い、甘え、恐れ、不安などのネガティブな思考かもしれない。 
「案ずるより産むが易し」。 「人間は習慣の生き物」。 実際、やってみて習慣になれば、案外たやすいことも多くある。 一流、プロ、達人の域を目指す為には、毎日の積み重ねがその成功のカギを握っているように思える。

「毎日、同じ事でも繰り返しできるか?」
どの分野においても、地味な、繰り返しの作業をいかに自分で創意工夫し、継続してできるかどうかが、ものごとを成し遂げる上での分かれ目になるような気がする。

プロ野球選手の毎日の素振り、ボクサーのシャドーボクシング、料理人の毎日の仕込み、棋士の日々の詰め将棋、研究職にあるひとの毎日の実験、通訳者の日々のシャドーイング練習など。

以前、東洋太平洋(OPBF)クルーザー級チャンピョンの西島洋介山というボクサーがいた。 彼の所属するオサムジムの会長が西島選手がプロとしてやっていけるかどうかを判断するために、毎日、来る日も、来る日も、地面に穴を掘らせ、その穴の深さが数メートルになると、今度はその穴を埋めていくという単純作業をやらせたそうだ。 通常のひとは、そんな単純なことを毎日やらされていると飽きがきて、到底、続けることは出来ない。 しかし、一流、プロのレベルに達する人というのはどんな単純なことでも毎日、継続してできる人だ。 

一事が万事。 ほんの些細なことでも日々継続してできるひとは一流の域に達する可能性があるが、様々なことを途中で投げ出してしまうひとはすべてのことにおいても中途半端な状態で終わってしまう。 夜明け前が一番暗いといわれる様に、物事を身に付ける上でもブレイクスルー一歩手前が一番つらい時期だ。 夜明け(ブレイクスルー)を見ずに、また、新しい別のことを始めてみても結局は同じ結果が待っている。

西島洋介:
1973(昭和48)年5月15日、東京・板橋区生まれ。 1992年3月、西島洋介山(ようすけざん)のリングネームでプロデビュー。 久々の日本人ヘビー級ボクサーとして話題になる。 米国で95年2月、NABOクルーザー級、97年7月にはWBF世界同級王座を獲得(ともに日本非公認)。 96年10月には東洋太平洋同級王座も獲得したが、所属ジムとの軋轢で98年3月から米国に活動拠点を移した。 1メートル82、24戦23勝(15KO)1敗。 右ボクサーファイター。

小説家なら四六時中、原稿に向かってひたすら書きつづけなければならない。 締め切りに追われ、ホテルで缶詰め状態になることもあるだろう。 その昔、将棋界の快男児として知られた升田幸三氏なんかは兄に納屋に閉じ込められて35手詰めの詰め将棋を毎日解かないと一日中出してもらえなかったという。 稲盛和夫氏率いる京セラが、「日本初の快挙」となった再結晶宝石を生み出す際、開発者たちが寸暇をおしんで日夜研究に明け暮れたという。 プロレスラーのジャイアント馬場、アントニオ猪木の両氏は、力道山のもとでの修行時代、何千回というヒンズースクワットをおこない、毎日、床一面に汗の水溜りができたという。

升田幸三:
大正7年、広島生れ。 14歳で家を出、木見金治郎名人に入門する。 昭和27年、木村義雄名人を破り王将位獲得。 昭和31年には大山康晴名人に対し、「名人に香車を引いて勝つ」という将棋史上空前絶後の記録を残す。 昭和32年、名人位を獲得し、史上初の三冠達成。ライバル大山との数々の名勝負をとおして、「大山升田時代」と呼ばれる一時代を築く一方で、「新手一生」を掲げ常識を覆す独創的な新定跡を次々と創作していった。 平成3年没。

英語は語学だから、なにもそこまで必死でする必要はないという考えもあるだろう。 しかし、それは甘い考えではないか。 何事も一流、プロ、達人のレベルを目指すにはそれぐらいの覚悟と心構えで取り組まないと達成できないのが現状だ。 中途半端に物事に取り組んでいれば成し遂げられる成果もまた、中途半端な結果に終わってしまう。 学生時代にお世話になったゼミの担当教授が、「最近は、帰国子女も増え、一昔前に比べ、英語ができるひとは学生のなかでも多くなってきた。 しかし、英語が本当にできるひとはまだまだ少ない。」

と言っておられた。 確かに、500語程度の英語の自由作文を書いてみても、文法、語法、スペル、論理の展開などひとつのミスもなく書くことができる人は少ないのではないかと思う。 英語の勉強はいくらやってもやりすぎることはない。 英語力は鍛えれば、鍛えるほど身につくものだと自分では信じている。 限界点を設定してしまうのは自分自身への甘えであり、逃げ口上なのかもしれない。

昨年(2001年)、会議通訳者の新崎隆子さんの講演に参加する機会があった。 その講演で、通訳におけるプロとアマの違いは、その訳の商品価値で決まるとおっしゃられていた。 自分の通訳(商品)に対し、誰かがそれに価値を見出し、お金を払うかどうかということだ。 プロに失敗は許されない、常に一定レベル以上の仕事が求められるのがプロ。 手抜きをすると二度とクライアントからの依頼はこなくなる厳しい世界だ。 常に一定レベルの商品を生み出していくには、日々の修行がものをいってくる。 商品の品質を維持するためには日々の品質管理が重要なのと同様、通訳者にとっては、毎日の通訳訓練、情報収集、自己の肉体的、精神的コントロールが必要となってくる。 人間はものではなく、生身の生き物だからその質とレベルを一定に保つのは決して容易なことではないことが想像できる。

現在の雇用状況や企業のニーズから判断しても、何事でも良いから、ひとつのことに一流、プロ、達人と言われるくらいのレベルに達したひとが求められる時代がすでにきている。 何事も平均的なレベルでそつなくこなす器用貧乏タイプより、ひとつのことに抜きん出たひとのほうが、今後、益々、アウトソーシング化が進み、プロフェッショナル集団化する企業では生き残っていける確率が高いといえよう。 

要は、自分の代わりはいくらでもいるという状態ではなく、取引先からも内部からもあのひとでないとだめだと思わせるくらいのレベルの高い仕事をしないと将来の行く先はおぼつかない。 

「手に職をつけるか」、「頭に職をつけるか」。 早々に自分の道を見つけ、覚悟を決めて動いたひとは強い。 自分は自分の人生のプロデューサーなのだから責任をもって一日も早くその人生劇の製作に着手しないと出遅れてしまう。 何かの道を究めたひとは、その過程で得た様々な体験から、自分の能力に確固たる自信を持っている。 仮に現在、勤めている会社がたとえ倒産したとしても自己の能力でどこにいっても食べていける能力と覚悟がある。 そのような自信が、余裕をもって日々の仕事を遂行し、よい結果を生み出すもとになっているように思える。

結局、人生はそのひとの目線の高さで決まる。 人間は自分が日々、(潜在意識下で)思っているようなひとになってしまうと言われる。自分がなりたいと思う以下の人間にはなれど、理想の姿以上の人間になることはめったにない。 あの世界のホームラン王、元読売巨人軍の王貞治氏でさえ、現役時代1000本のホームランを打つことを目標として取り組んできたが、868本(世界記録)で現役を引退してしまった。 言うに及ばず、多くのものにとっては、目標をいくら高く掲げても、高く掲げすぎることはない。

理想的には、身に付けた自己の能力をどんなレベルでもいいから世の中や他の人のために還元していくことができれば長い目で見て、精神的にも、経済的にもよりよい人生が送れると思う。 水は一箇所にずっと貯めておくといつかは濁ってきて、飲めなくなってしまう。 水と同様、お金、自己の能力、知識、情報なども溜め込んでおくのではなく、共有化あるいは流動化させて(浄化とでもいうのだろうか、)、世の中に還元していくのが理想的な有効活用の仕方だろう。

両手いっぱいにものをもっていると、新しいものはつかめない。 今もっているものを手放すことによって、また、新しいものを手にいれることができるのでしょう。

(2) スランプ克服法: 「夜明け前が一番暗い」

I am not concerned that you have fallen. I am concerned that you arise.
「あなたがころんでしまったことに関心はない。 わたしは、あなたがそこから立ち上がることに関心があるのだ。」  エイブラハム・リンカーン

Boys, be ambitious, not for money, not for selfish accomplishment, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for attainment of all that a man ought to be.
「青年よ大志を抱け。金や独りよがりの功績のためでなく、人が名声と呼ぶあのはかない物のためでなく、人が備えねばならない物を身につけるために大志を抱け。」  William s. Clark


In the middle of difficulty lie opportunities.
「困難の中にこそ、チャンスが眠っている。」  Albert Einstein


He who loses wealth loses much; he who loses a friend loses more; but he who loses courage loses all.
富を失う者は多くを失い、友人を失う者はさらに多くを失う。しかし、勇気を失う者はすべてを失うことになる。」  Cervantes, Miguel de

The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up.
「元気がないときは、人を元気づけるようにしてみるのが一番だ。」  Mark Twain

I am not discouraged, because every wrong attempt discarded is another step forward.

「私は失望などしない。 なぜなら、どんな失敗でも次への前進の新たな一歩となるから。」  トーマス・エジソン


何か事を成し遂げようとするとき必ずスランプはやってきます。 成長していることのひとつの証しです。 プロ野球選手、棋士、芸術家、歌手、俳優、力士、ビジネスマン、例外なく誰にでもスランプはあります。 スランプに慣れてください。 定期的にスランプはやってくるものですから、「ああ、また来たか」くらいの気持ちでいいのです。 よく持病に悩まされる人が「病気とうまくつきあっていく」という言い方をしますが、スランプも持病みたいなものですからうまく付き合っていけばより多くのことが学べます。 一流と呼ばれる域に達した人は独自のスランプ対処法をもっています。 例えば、あるプロ野球選手はスランプ時には自分がベストの成績をあげたときの姿をビデオで何度も繰り返し見るそうです。

スランプは一回り大きなにんげんになるために必要な道のりです。 レベルが高くなればなるほど深刻なスランプに陥りがちです。 スランプのときにどのように対処するかで、その道を究められるかどうかが決まってきます。

より高いレベルに達すれば、より多くのひとに教えたり、より多くのひとの役にたつことができます。 自分のためだけに事を成し得るのではなく、家族や友人、周りのひとの役にたてる人物になるために事を成すのです。

一般に英語力はレベルが上にいくほど学習時間に対する上昇率が低くなりブレークスルーを迎えるのにより多くの時間を要します。 「夜明け前が一番暗い」とはよくいったものです。伸びる前が一番苦しいのです。 基本に立ち返り、当然やるべきことを地道に続けましょう。 特別なことをする必要はありません。 自分を信じて行動してください。

英語学習開始 => 英語力アップ => スランプ => スランプ克服 => より高いレベル(技術面、精神面) => より質の高い学習 => 英語力アップ => スランプ => スランプ克服 => 繰り返し−−−−−。

この過程の繰り返しにより、自分自身の英語習得の方法論が確立されていきます。 避けては通れない道のりです。 行動はクールに、心の中は熱く目標達成の炎をともし続けましょう。 自分自身で選んだ道ですから。


スランプ時の対処法:

まず自分自身でスランプの原因を冷静に分析してみましょう。 スランプは一度立ち止まって休息をとり、これまでの行動を振り返るいい機会です。

― 日々、頑張っているのにやる気がでない。

過去の学習記録を振り返ってみましょう。これまでやってきた学習内容、達成したことを振り返って「自分もよくやってきたなぁ、いや、本当によくやってるよ」と自分をほめてあげましょう。

また、ひとつのことにあまりにも集中して時間をさいていると効率が落ちてきます。脳の処理能力が低下してきます。飽和状態になっているのです。休息をとったほうがいいというメッセージです。素直に休みましょう。

− 英語力が思ったように伸びない。
伸びない理由をひとつひとつ冷静に分析してみましょう。

技術面:英語学習の方法論は自分の能力、性格、習慣、環境に適していますか? 当然やるべきことは継続してやれていますか? 

メンタル面:最初に設定したビジョンは現在も変更ありませんか? モチベーションは維持できていますか?

生活面(普段の心がけ):家族や周りひとに親切に接していますか? 周囲との調和を保っていますか? 目的達成のために我欲(エゴ)が強くなりすぎていませんか?

別の角度から見るとスランプになるというのはエゴ(我欲)が強くなりすぎているというメッセージかもしれません。自分の目標達成だけのために日々の行動しており視野が狭くなっているのでは? 英語の勉強ができる環境に対して感謝を忘れていませんか?

― 学習法がマンネリ化してきてやる気がでない。
そんなときは、気分転換に学習法を変えてみましょう。ひとつの例としてひとに教えてみる(Share)のはいかがでしょう。ひとに教えると自分の足りないところが見えてきます。ひとに教えながら実は自分が一番学んでいるのかもしれません。

その他のスランプ対処法:

− 原点に立ち返る。 
あなたは誰かに強制されてやっていますか?ビジョンは何だったのですか? 得られる利益(精神的、物質的)は何ですか? 好きなこと、自分の心が喜びを感じることをしていますか?

− メンター(精神的指導者)にメールでコンタクトをとる、会う。

− バイブル的な本を持つ。 読んで元気と勇気を与えられる本を読む。


− 遠くに住んでいて普段会えない友人にメールで現状を伝えてみる。 直接的でなくても別の角度からみた何かいいヒントをもらえるかもしれません。


Life is an exciting business and most exciting when it is lived for others.
「人生は興奮に満ちている仕事だ、もっとも興奮するのは、他人のために生きるときだ。」  ヘレン・ケラー

Life is either a daring adventure or nothing.
「人生とは、果敢なる冒険か、つまらぬ物のどちらかだ。」  ヘレン・ケラー 

Never bend your head. Always hold it high. Look the world straight in the eye.
「いつもうつむいてはいけない。 いつも頭を高くあげていなさい。 世の中を真っ正面から見つめなさい。」  ヘレン・ケラー

Only those who dare to fail greatly can ever achieve greatly.
「失敗する勇気のある人のみ大成功をおさめることができる。」  
ジョン・F・ケネディー

Our greatest glory consists not in never falling, but in rising every time we fall.

「私たちのもっともすばらしい栄光は、決してくじけないことではなく、くじけるたびに、起きあがってくることにある。」  オリバー・ゴールドスミス

<作者が思ったこと、感じたこと Part 2 >

「当然やるべきことをやっていないから英語力が伸びない!」


わたしは、学生時代、ゼミのクラスで、「国際ビジネスコミュニケーション」を専攻していましたが、この「当然やるべきことをやっていないから英語力が伸びない」という言葉は、 長年に渡って商業英語を教えられているこのゼミの担当教授から教わった言葉のひとつです。 現在も、非常に印象に残っている言葉で、特に自分がスランプに陥ったときには、この言葉の重さをひしひしと感じます。

「学生達からよく英語力を伸ばす秘訣を聞かれるが、そんな学生に限って、当たり前にやるべきことをやっていないから英語力が伸びない。与えられた課題を完璧にこなせば英語の力というのは必ずつくものだ。」 (当時、このゼミでは、課題の一つとして、「やさしいビジネス英語」、「ラジオ英会話」を毎日聴き、「週間Student Times」を定期購読するというものがありました。 毎週、これら3種類の教材の中から出題されるテストが行われていました。)

確かに通訳、翻訳のプロとして食べていくレベルになれば、センス、適性というものが必要になってきますが、一般の英語学習者にとって当然やるべきこと(例えば、購入した教材、書籍を完全に消化するとか、単語を毎日10個覚える、等)をやっていれば、要する時間には個人差があるにせよ、英米人と日常会話ができるくらいのレベルには、よほどの問題がない限り、殆どのひとは達することができるはずです。 

英語力は、そのレベルが上に上がれば、上がるほど、伸びるのに時間がかかり、ブレイクスルーを迎えるのには相当の労力と根気を要します。 そんなときに、当然やるべきことを継続してやっていくことの難しさをつくづく感じます。 現在、様々な分野で一流と呼ばれる人やプロと呼ばれる人達は、一見、当たり前に思えるようなことでも、継続して実行したからこそ、その道を極めるに至ったのではないでしょうか。 別の言い方をすれば、多くの人は当たり前にやるべきことを継続してできないか、途中で止めてしまうから結局、いろいろなことに対して中途半端な状態で終わってしまうのではないでしょうか。

英語というのは、言語的には、他の言語に比べ、発音、文法の面で、習得し易いと言われ、国際政治、経済の影響もあると思いますが、現在、世界の共通語となっています。しかしながら、多くの日本人にとっては、この発音(日本語にはない音素を含む)と文法(日本語とは異なる語順)がネックとなり、中、高、大と10年間近く英語を学んでも、英米人と対等にコミュニケーションがとれない(聞き取れない、意見が言えない)という他の国の方が聞けば不思議に思うような事態に陥っています。 

様々な条件は異なると思いますが、モルモン教徒のかたは、40日くらいで外国語を一ヶ国語マスターするということを聞いたことがあります。 また、韓国の三星グループでは、幹部社員には、通常、日本語と英語を話せないとなれないとのことですが、殆どの人は42日間で一ヶ国語を覚えるのだそうです。 日本の自衛隊での語学研修プログラムも過酷ですが、短期間で語学をマスターできるようになると聞いたことがあります。 

わたしの周りにもこのような例はあります。 友人の一人は、日本での大学入試レベルの英語の勉強しか経験したことがなかったのですが、社内留学制度で、米国のロースクールに派遣されることが決まり、その大学院選定に必要なTOEFLの点数を2ヶ月くらいのごく短期間で、東部の一流校への入学に必要な点数にまで引き上げました。 

その他、この手の例で、有名な話しは、ハインリッヒ・シュリーマンでしょう。 トロイの遺跡を発掘するという夢を実現するための1つのステップとして語学の学習をはじめ、20歳から22歳の2年間に、6ヶ国語を習得したというのですから驚きです。 母国語のドイツ語以外に、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語の6ヶ国語を完全にマスターしてしまったそうです。 言語体系が近いものがあるとはいえ、6ヶ国語を2年間でマスターするとは、英語のみの習得に何年もかかっている自分に対し、一種の自己嫌悪を感じられずにはいられません。 

これらの例を見てみますと、どうやら、言語の習得に限ったことではありませんが、何かをマスターするには、 第一に、やむを得ず必要に迫られてする場合か、あるいは、興味があって自主的に好きでやる場合が、最も効果が出るようです。 やむを得ず必要に迫られた場合、本来持っているが、普段使われていない潜在能力が顕在化され、「火事場の馬鹿力」的な能力と集中力が発揮されるのでしょう。

はなしが、少々、わき道にそれてしまいましたが、いま一度、本当にやるべきことを真剣にやっていて英語力が伸びないのかを、基本に立ち返って、自問自答する必要があるのではないかと思います。 この文章は自分自身に対する自己反省の意味で、書かせて頂きました。 


Even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream.
「わたしたちには今日も明日も困難が待ち受けているが、それでもわたしには夢がある。」  キング牧師

We would accomplish many more things if we did not think of them as impossible.
「不可能だと思わなければ、私たちはより多くのことを成し遂げられる。」 マルゼルブ

All men who have achieved great things have been great dreamers.
「偉大なことを成し遂げた者は、皆夢を持っていた。」  マーデン

It requires more courage to suffer than to die.
「死ぬことより苦しむことの方が勇気がいる。」  ナポレオン・ボナパルト

It is in the moment of decisions that your destiny is shaped.
「あなたの運命が決まるのは、決心の瞬間だ。」  アンソニー・ロビンズ

7.おわりに

拙い文章を最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました。

このテキストでは冒頭で書いたように、英語学習のやり直しをされるかたのために書きました。 多くの方がすでに知っていることも多々あったかと思いますが、あえて当たり前と思われることも書きました。

「目標設定、自己分析、行動計画立案、自分自身に最も適した英語学習の方法論確立、そしてメンタル面の管理」といった流れで書いてきましたが、いくら立派な目標をたて、行動計画を綿密に練っても、実践することが一番重要です。 英語の学習をやり直す上で、一番大事なことは行動の主体である自分自身の考え方、行動の仕方を変えることです。 行動の主体である自分自身を変えないと同じ結果を招いてしまいます。

自分の自由意志であろうと、強制的であろうと目標達成に向かって行動をおこしていく過程で一番苦しむのも自分、一番つらいのも自分です。 だからこそ目標を達成したときに本当の意味で一番嬉しいのも自分、一番幸せを感じるのも自分なのです。

もしあなたが目標を達成したあかつきにはその幸せ感とその過程で学んだことをまわりのひとにも伝えてください。

What we give is what we receive.